日本は「格差社会」から「階級社会」へ?
日本は比較的格差も階級も見えにくい社会だったとは思います。
しかしなかったわけではありません。私が大学生の頃から、国公立大学の授業料がどんどん上がり、大学に行って逆転するハードルが上がった印象は強いです。
そもそも格差が広がった影響で少子化になったとも言えます。
ただ、この記事の図にあるような、4階級(資本家/管理職・専門職/正規労働者/非正規労働者)に単純化できるとは思いません。
なぜなら、日本の一部の業界では「(発注者>)元請け>下請け>孫請け>ひ孫請け」という会社間の階級が存在しているからです。
「正社員」が一つの身分なのは否定できませんが
民法では「期間の定めのない労働契約」を特別扱いしていませんし、労働基準法でも雇用契約の種類に関わらず「従業員」です。
労働契約法の解釈をめぐっての裁判で「正社員としての身分」を認める判決もあったため、特別な身分になってしまったのかな?
そのためCMなどで「正社員になりたい!」といった言葉を聞きますが、一口に「正社員」と言っても会社によって意味が違います。
元請けの正社員と、孫請け・ひ孫請けの正社員では天と地ほどの違いがあるわけです。
さらに、孫請けやひ孫請けの経営者・管理職なんて元請け・下請けの正社員より下に位置づけられます。
「下請け正社員>孫請け経営者>孫請け管理職>孫請け正社員>ひ孫請け経営者」みたいな階層になっている場合もあるということ。
その底辺で働くフリーランスなんてもう底辺中の底辺でしたね(´・ω・`)
かっこよく言えば「雇われない生き方」なんですが、階級社会の中で働く場合は全くかっこよくありません。(業種によります)
階級ピラミッドの外で惰眠を貪りたい
私も新卒で上位に位置する会社で正社員として生きてきた時代は、ある意味階級の上位だったのかもしれません。
その後、フリーランスになって、多重請負の末端で「客先常駐」したり、ITの派遣社員として働いていたので底辺に転落したことになります。
元の記事では「専門職」は階級の2番目に位置していますが、日本ではITの専門職で働いている人は偽装請負の実質派遣の人が多いのですよねぇ。
そんなIT業界も見限って、今は階級ピラミッドの外で惰眠を貪って生きることが望みです。もう上の階層に上がりたいと思っていませんし。
何億円も資産があれば、ピラミッドの頂点の「資本家」扱いされたかもしれませんが、そんな資産を持たない私は、ピラミッドの外にいられればいいです。