通勤時間が長くなると健康を害し、仕事の満足度を低下させる
最終的に、仕事の満足度については、1日の通勤時間が20分増えると、給料が19%減ったのと同程度のネガティブな影響が及ぶ。つまり、満員電車で立っている時間が長いほど、もしくは極めて退屈でつまらない状態で長時間移動しているほど、給料が下がったのと同じくらい不快に感じるのだ。
給料19%減と同程度というのはちょっと大きく見積もり過ぎだと思いますが、最悪級の満員電車なら否定しきれません。
徒歩・自転車通勤の人より、バス・電車通勤の人が不満が大きいというのも、まさにその通りだと思います。
「通勤ラッシュのストレスは戦場以上」という調査もありましたしねぇ。
無駄に過ごす通勤時間は拘束時間のようなもの
30分くらいまでの徒歩や自転車の通勤なら、座りっぱなしで働いている人にはいい運動になって逆に健康に寄与するかもしれません。
逆に、満員の電車・バスで立ったままで通勤時間を無為に過ごすのは、単に仕事の拘束時間がそれだけ増えるようなものになります。
仮に毎日1時間拘束時間が増えるとすると、ざっと250時間労働時間が増えるようなものであり、給料が10%以上減る計算です。
プライベートの時間は減るわけですし、睡眠時間が削られたり、満員電車で体力が削られてしまうともっと不満が増すわけですよねぇ。
通勤時間を少しでも有意義な時間にするために
記事では日本の平均通勤時間は往復1時間10分、東京圏は1時間45分という数字が出ていますが、これが東京に住みたくないと思う要因の一つです。通勤時間を短くすると、今度は家賃が上がってしまいますし。
それでもなんとか通勤時間を有意義に過ごそうと、様々な工夫がされてきました。
満員電車で立った状態で、新聞紙を細かく折りたたみながら読むサラリーマンの姿を見た時は職人芸だと感心したものです。
ウォークマンから始まる携帯音楽プレーヤーの需要も満員電車があったから増えたのかもしれません。
今では電車の中でもスマホが使えるようになったし、地下鉄内でも通信できるように整備されて、スマホでニュースも読めるし音楽も聞ける時代です。
働かないなら、労働時間と通勤時間から解放される
労働を辞めることは、労働時間を自由な時間に変えることができると同時に、通勤時間も自由な時間に変えることができるということ。
労働のストレスと通勤のストレスからも解放されるということにもなります。
自宅で働く形にした場合は、通勤時間と通勤ストレスが無くなる点を「得」として金銭的な評価をしてもいいかもしれません。