QRコード導入で税制優遇?
日経新聞が報じただけなので、飛ばしの可能性もありますが、日本政府のビジョンとしてキャッシュレス決済の比率を高くする狙いがあることは事実です。
また、LINEなどが3年間手数料無料でQRコード決済の普及に弾みをつけようとしているので、チャンスと見たのかもしれません。
2020年の東京オリンピックの時に増えるであろう外国人観光客のために、QRコードやクレジットカード決済ができる店舗を増やしたいという狙いがまずはあるのでしょう。
積極導入すべきはタクシー
クレジットカードが使えるはずなのに、拒否されることが多いのがタクシーです。
10年くらい前の話ですが、私もタクシーに乗ってクレジットカードで払おうとして拒否された経験があります。もしも現金持ってなかったらどうなってたんだろう…
外国人観光客のため、を理由にするならタクシー業界への導入を進めるべきではないでしょうか。
タクシードライバーが現金以外を嫌がる理由として、「手数料がかかるから」という説と、「端末操作が面倒・時間がかかる」という説があります。
すぐに起動して操作が簡単な端末の導入を進めれば、良いのではないかと。
高額紙幣廃止までたどり着けるか?
キャッシュレス決済普及の最終的な目的は、レスキャッシュ化(高額紙幣の廃止)だと言われています。
日本で言えば、1万円札と5千円札を廃止するイメージです。完全に現金を廃止するのではなく、千円札と硬貨はそのまま使えます。
それが政府にとってどのようなメリットがあるかというと、地下経済で流通させないことと、脱税対策です。
現金決済は売上が外から見えにくいので、売上を過小申告して脱税がしやすいのですよね。経費は取引先から調べが付くのですが。
徐々に広がるとは思うけど…
クレジットカード決済もQRコード決済も、初期費用や手数料が安くなれば使える店が増えて私は嬉しいです。
クレジットカードは「借金だから嫌」という人やクレジットカードが持てないという人も、デビットカードなら持つ人がいると思いますし、チャージ式のQRコード決済も比較的安心です。
それで徐々に広がるとは思いますが…政府が期待するほどキャッシュレス決済比率は高くはならないでしょうねぇ。
QRコード決済の乱立も逆効果になりそうですし、そもそも現金に対する意識が強いので。