65歳以上男性の31.8%は現役
65歳を超えても働いている人が多い印象だったので、3割程度なら少ないと思ってしまいました。
でもこれは75歳以上も、80以上も含んだ数字だから低く見えるわけですね。
60~64歳では70.1%、65~69歳では54.8%と半数を超えていて、年齢階層が上がることに減っていっています。
身体の限界や病気、あるいは金銭的に働く必要がなくなったなど、それぞれの理由で完全リタイアしていくのでしょう。
70歳くらいまでは働いている人が過半数ですが、本当に「生涯現役」ができる人はそれほど多くないようです。
日本人男性の平均寿命と健康寿命から考えると、「働きたくても働けない」身体になっていくので当然ですが。
現役高齢者の半数は役員か自営業
ただ、働いていると言っても役員が105万人、自営業とその専従者が271万人で、全体の46.9%を占めています。
この役員のほとんどは家族経営の中小零細企業かもしれません。限りなく自営業に近い会社もあるでしょう。
自営業で年金は国民年金しかないため、働き続けないと厳しいという事情もあるとは思います。
青色専従者も入っている?
その一方で、息子に社長の座を譲ったけど、まだ会長(役員)として会社には残っているとか、妻はロクに関わってないけど役員にしているとか、節税のためだけの青色専従者とかも入っていそうです。
儲かっているかどうかは別にして、賃貸物件を持っている不動産経営者もこれに入っているはず。
本当の意味で働いている人はこの数字よりも少ないのではないかと。
今はなんとか続けているものの、後継者がいないため会社や店をたたんで仕事を引退していく人が増えると、高齢者の就業率が下がったり、役員・自営業の比率が下がるかもしれませんね。