早起きは生産性を高めない
これまでも「朝型至上主義」に対して異論を唱えてきた私としては、これもぜひ読んでいただきたい記事の一つです。
サマータイム導入で「時差ぼけ」状態になるという問題は、今回の導入騒動であまり議論されていませんね。
欧米のサマータイム導入国でサマータイム切替時に増えた事故数などのデータをもっと深く分析した議論をして欲しいと思います。
夜型人間は朝型人間よりも死亡リスクが10%高い
そして一番気になったのはこの部分。
サリー大学とノースウェスタン大学の共同研究によると、夜型人間は朝型人間よりも死亡リスクが10%高いことも分かったという。論文の共著者であるクリステン・ナットソン氏は、「夜型人間が(無理して早起きして)朝型人間に合わせて生きることが、身体の不調をもたらしている可能性がある」と語る。
夜型人間は死亡リスクが高いが、それは「朝型に合わせた行動を強いられているから」と。
逆に夜型生活を強いた場合、逆の結果になるということなら、単に「合わない生活をしたら死亡リスクが上がる」という結論になります。
朝型人間にとっては「夜勤は寿命を縮める」と言われるのはまさにこれでしょうし、二交替・三交替勤務は朝型人間・夜型人間ともに寿命を縮めているのかもしれません。
そしてサマータイムは朝型人間にも、夜型人間にも悪影響を及ぼす政策になりますかね。一部の超朝型人間にとっては良い政策かもしれませんが。
夜型傾向の強い人は人口の約3割?
前回書いた記事では、朝型か夜型かわかる「世界標準の診断テスト」をやりましたが、超夜型・夜型に分類されるのは多くて2割くらいの印象でした。
傾向の強い人まで広げると3割になるんですかね。確かに3割にもなるともはやマイノリティではないかも。
それだけの比率なら、ドイツの「B-society」のような社会運動を日本でもできそうですね。