若者の歯科技工士離れ
歯科技工士の過酷な労働環境は、安い診療報酬の犠牲ですか…
先日、自分の歯か入れ歯のどちらもないと認知症リスクや転倒リスクが高まるという記事を書いたばかりです。www.retire2k.net
せめて入れ歯をしていれば、そのリスクは低くなりますが、その入れ歯が手に入らなくなる「入れ歯難民」となる可能性があるわけですか…
歯の健康と所得には相関がある
歯の健康と所得水準には相関があることはよく知られています。
ちゃんと歯磨きする習慣の有無もあれば、定期検診などに行く余裕があるかどうか、そして早期に治療ができるかどうかなどで違いが出てくるのでしょう。
それは老後の健康、老後の生活にも関わってきます。
このまま歯科技工士が減ってしまうと、「入れ歯が欲しくば保険外で高い治療費を出せ」という時代になってしまうかもしれません。
AIが設計し、3Dプリンタで入れ歯を作る時代が来てもいい
これを解決する策として、診療報酬改定で歯科技工士の給料アップするのが最優先ですが、過酷な状況を解決にするには、技術的なブレークスルーも必要です。
スキャンした結果からAIが入れ歯の形を作り、製造は3Dプリンタにやらせて、最後に調整だけ歯科技工士の手でやるくらいになってもいいのでは。
歯科技工士一人あたりが製造する入れ歯の数が増えれば、報酬も増えるわけです。実際に、入れ歯用3Dプリンタは開発が進んでいます。
コスト半分とは歯科技工士の仕事が減るからでしょう。つまり歯科技工士はいずれ無くなる仕事なのかもしれません。
今しがみつく仕事ではないので、離職する歯科技工士の引き止めるのは難しいですね。