単身世帯で預貯金ゼロは5.6%
金融広報中央委員が2018年に調査した「家計の金融行動に関する世論調査」で、金融商品を「いずれも保有していない」と回答した単身世帯が5.6%。
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]平成30年調査結果|知るぽると
あれ?単身世帯で貯金ゼロは4割いるって話じゃなかった?とすぐに思いました。
金融広報中央委員の2017年の同じ調査を見れば、確かにそういう調査結果が出ていました。
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]平成29年調査結果|知るぽると
「金融資産を保有していない」と回答した世帯は46.4%
2017年は「金融資産を保有していない」で、2018年は「金融商品をいずれも保有していない」かの回答の違いが、これだけの結果になったのかもしれません。
設問の仕方で大きく変わるので要注意だし、そもそもこの調査がインターネット調査なのでやや高めに出ている可能性があります。
中央値はアップしているものの50万円
平均の金融資産は昨年の942万円から744万円に大幅ダウン。中央値は32万円から50万円にアップ。これも調査対象が変化した影響があったのかもしれませんね。
中央値が50万円なので、単身世帯の半分は預貯金50万円以下ということです。
ほとんどの人が何かあったときのための貯金を持っているけど、大半の人はそれ以上の貯金は持っていないということでしょう。
借入金のある世帯は増加
一方、減少傾向だった借入金のある世帯は2017年の15.8%から2018年は18.5%へ増加しています。
借入金の目的で特に増えたのが「日常の生活資金」で、借入金のある世帯の4割でした。
いずれかの金融資産を保有していると答えたけれど、日常の生活資金の借入金がある世帯があるということですね。
バランスシートにしてみると、差し引きで貯金ゼロもしくは赤字の世帯がもっと増えるかもしれません。