参拝のキャッシュレス化はご利益がなくなる?
語呂合わせで「2951(円)」の小切手を入れる人もいますから、現金以外の金品を入れる人は珍しくありません。
キャッシュレス化すると、お参りするときにお札を入れるドキドキ感は薄れてしまうかもしれませんね。
ただし、金額の大小やその手段によって、ご利益のあるなしや大小を考えるのは間違いです。
お賽銭にたくさんのお金を入れれば入れるほど、ご利益という見返りがあるなどと考えるものではないからです。
極論を言えば、お願い事をする時にお賽銭は要らないのです。元々そのお願い事が成就した時に、お礼参りで感謝の気持ちとしてお供えしたものなので。
五円玉を「ご縁がありますように」と入れるのも戦後の話
「ご縁がありますように」と五円玉をお賽銭にするのがいい、というのが戦後に出来た話なのは、貨幣価値を考えればすぐにわかります。
1940年頃は5円で米10kgが買えるくらいで、今の5000円以上です。そんな時代に5円をお賽銭に入れられる人がどれだけいたか…
一番古い5円硬貨は、明治3年に発行された五圓金貨幣ですね。金7gくらいはあるのかな?
当時で2万円以上の価値があったのは確実です。
もし日本がインフレ進んで5円の価値が今の1円くらいになっていたら、神社としては5円ばっかりじゃ困るので、別の語呂合わせを広めようとしていたかもしれません。
10円玉は「遠縁」だからダメだという話も広まっていますが、私は気にせずに入れてます。まぁ実際に遠縁になってますが(;´∀`)
寄付と考えればキャッシュレスに違和感なし
ご利益を求めるならば気になるかもしれませんが、お寺は賽銭箱に「浄財」と書いてあるとことも多いですし、神社も「寄進」の性質があるものです。
要するに寄付です。寄付と考えれば、キャッシュレスであっても違和感ないと思いますけどね。