日本人は作文下手
「作文下手な日本人」が生まれる原因が学校の作文や読書感想文にあるのは異論がありません。
テクニックを教えず、何が評価され、何が評価されないのかわからないまま書いているだけになってますから。
読書感想文は課題図書を読むという目的は達成できてますが、コンクールで入選するのはテンプレ化した感想文ばかりというオチがつきます。
そりゃネットで真似したり、メルカリで買った方がいいですわ。
果たして「論理的な文章を書けない」だけなのか?
年末年始に『最新図解 失敗学』(畑村洋太郎)を読んだのですが、福島第一原発事故の検証の最後にコラムのようなページがありました。
「日本に原子力発電を扱う資格はある?」というタイトルで紹介されたのは、1999年のJOC臨界事故の調査にあたったマクローリン氏の話です。
その調査で技術者一人ずつインタビューしても「誰一人として自分の考えや意見をキチンと述べる者がいなかった」と言ったそうです。
そして「技術者一人ひとりが自分の考えをキチンと持ち、その考えを外部に向かって発信できる国でなければ、原子力を扱う資格はない」と畑村洋太郎氏に向かって言ったというエピソードでした。
目立つのを躊躇って声を上げられないのはしょうがないとしても、一人でのインタビューですら意見を言えないのは、そもそもまとまった考えや意見がないのではないか、と感じざるを得ません。
教えるべきは、自分の考えをまとめるテクニック
論理国語で読解力や文章力を教えるのはいいことだと思います。
でも自分の考えや意見がまとまってないと、それを論理的な文章にすることはできません。
自分の考えをまとめるテクニックも教えたほうがいいのではないでしょうか。
その考えというのも、他人に理解されやすい順序立て・構成を含めてです。
ブログを書いていると毎日のようにこれをやっていますが、やはり難しいものだと日々感じています。
論理的な文章だけでなく、面白い文章を書ける能力も欲しいですが(;´∀`)