親と暮らす“中年未婚者”が増加
このタイトルでは、まるで親と暮らすとだめだという論調に読めますねぇ。記事の中では全てがそう言っているわけではありませんが。
「子どもが親の面倒を見るのは当たり前」というのが残っているわけだし、中には親のこと思って同居している人もいるでしょう。
「パラサイト・シングル」の定義は
「学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を言う」
ですが、親が亡くなって一人になっても、生きていけるだけの収入と生活力があれば親と同居でも問題にする必要はないはずです。
親と同居の未婚者が増えている理由
親と同居の未婚者が増えている理由として、親の世代が若い頃に東京など都会に就職して家を買うなどした世代の子どもが多くなったから、があると思います。
未婚者の親の世代(主に団塊の世代)はそもそも親と同居するには地方で仕事を探さなければならなかった。
親が都会で働いていた子どもが大人になった時、そのまま都会で仕事を見つけたら、わざわざ高い家賃を払って一人暮らしをする理由はありません。
もちろん、非正規で高い家賃を払えない低賃金という人も増えているのが大きな理由の一つでしょう。
これは日本だけの話でもないんですよね。
問題は親が死んだら生きていけなくなる人
子どもが自活できる力さえありながらも自分から「親と同居」を選んでいるなら、同居自体は悪いことではないわけです。
親と同居してれば、親の孤独死は防げるし、親が死んでも空き家になることもありません。
問題は記事にもあるように、親の年金に完全に依存して生きている場合です。
いわゆる高齢ニート問題、「8050問題」と言われる問題ですが、親と同居している未婚者の数ではなく、そちらの数を把握しなければ意味がありません。
内閣府が最近調査を始めたばかりですから、手を打つのが遅いということになりますかね。