「情熱大陸に出たい」人たち
炎上したヒッチハイク中学生は全く知らなかったのですが、「1いいねにつき10分間靴を履くことができます」とかやってたんですね。
この話を聞いて、私はMBS『ロケみつ』の稲垣早希のブログ旅を思い浮かべました。
「ブログについたコメント数×1円」がその日の旅の資金になるという、ネット連動視聴者参加型番組の走りでした。
これ以前のローカル局の旅ロケ番組では、MBS『クヮンガクッ』の「レシートすごろく」や、CBCの『ノブナガ』の「地名しりとり」など、低予算で面白い番組を作りやすいですね。
旅ロケ番組の金字塔と言えば『電波少年』のヒッチハイク旅ですから、ヒッチハイク中学生の狙い自体はいい線突いていたと思います。
「夢を与える仕事」は至高ではないのか
中学生がアメリカでヒッチハイクをするのは無謀なのは事実ですが、「何でもいいから情熱大陸に出たい」「たくさんの人に勇気や夢を与えたい」と思うことはしょうがないのではないかと。
「やりがいのある仕事」「夢を与える仕事」が良いのだ、と広めてきた結果でしかありませんから。
Youtuberのように、夢を与える仕事を誰でもできる(と思える)環境が出来た・ハードルが下がったのは間違いありません。
ネットの世界で「特別」になりたがるのは、ブルーオーシャンであり、誰にでも一番になれるチャンスがあると感じられるからだと思います。
既得権益で新規参入者に厳しい業界が多い日本では特にそうですし、リアルな世界で成功していない人のセカンドチャンスの場合もあります。
目立つ数字の奴隷になってはいけない
「目立つ数字に気を取られ過ぎる」傾向はSNSに限らず、今に始まった話でもありません。
と言っても、ネット時代ではとかく数字が目立ちます。ブログをやっているとどうしてもPVという数字に目がいってしまいますし。
PVのという数字の奴隷になって、ブログを書くことに嫌気がささないようにしたいですね。