平成は「若者の○○離れ」の時代
「若者の活字離れ」は昭和の時代から言われていたことですが、何でもかんでも「若者の○○離れ」とレッテルを貼るようになったのは平成の後半のことのようです。
ライフスタイルの変化で離れたものもあれば、新規参入者の獲得を怠った業界もあるのに、若者のせいにして逃げているようにも感じる言葉ですね。
根本には「お金の若者離れ」が一番の原因だったりもするのですが。
令和は「高齢者の○○離れ」の時代
では令和はどうなるかというと、昭和の高度成長期に団塊の世代に人気だったものからは、若者は離れているので新たに「若者の○○離れ」とレッテルを貼るものはあまり出てこないと思います。
逆に、団塊の世代やその下の世代が高齢者の多くを占めるようになると、「高齢者の○○離れ」が言われるようになるでしょう。
例えば、高齢者が好きな音楽として演歌や民謡というイメージだから演歌や民謡を売り込むターゲットとして高齢者を選ぶべきか?というとそう感じません。
というのも、団塊の世代だとフォークソング全盛期だし、その少し後には昭和の歌謡曲の全盛期になります。ビートルズ世代でもあるのかな。
新聞の懐かしい音楽を集めたCDの通販広告を見ればその傾向がはっきりと出ていますしね。
「高齢者のゲートボール離れ」は既に進行
ちなみに、既に進んでいる「高齢者の○○離れ」の一つが、高齢者に人気のスポーツだと印象の強いゲートボールです。
これは新規参入者の獲得を怠っただけでなく、既存の利用者まで遠ざけてしまった事例のようですけど。
若い人ほど最初からタバコを吸っていないので、いつか「高齢者のタバコ離れ」と言われるようになるでしょうし、新聞は値上げが顕著なので離れていくかもしれません。
それよりも安全のために「高齢者の自動車運転離れ」を進めてもらいたいものですね。