学校でよく観た『はたらくおじさん』
小学校の社会科の授業で、たまにテレビ番組を観ることがありました。その中でよく覚えているのが『はたらくおじさん』です。
OPの歌詞は当初「はたらくおじさん はたらくおじさん こんにちは」だったのですが、途中から「はたらくおじさん はたらくおばさん こんにちは」になりました。
女性も働いているのに、おじさんだけではまずかったのでしょう。
おじさんとおばさんという表現も問題になったためか、1982年からは『みんなのしごと』、1984年からは『はたらくひとたち』にタイトルが変更されています。
時代の流れを感じますね。
今この番組をやったら非正規や外国人ばかり?
今、この番組で現場で働く人を取り上げようとしたら、工場の現場に登場するのは「ライン請負で働く下請け会社の契約社員」だったり、宅配便の現場で荷物を運ぶのは「フランチャイズで軽自動車を買わされて1個100円で運ぶドライバー」とか?
農業や縫製の現場では外国人実習生ばっかりだし、NHKの集金を担当しているのもNHKの団体職員じゃなくて下請け会社の契約社員だし。
今、この番組で現場で働く労働者を取り上げるとすれば、その現場は限られてしまいますね。
まぁ裏側を見せず作れないくもないとは思いますが。
もしも『はたらかないおじさん』を作るなら?
中高年のひきこもりが61万人もいるわけですし、『はたらかないおじさん』という番組も作れなくはないと思います。放送していいかどうかは別にして。
もう一つの「働かないおじさん」の切り口として、組織の中で「働いていないように見えるおじさん社員」というのもあります。
主に終身雇用制が残る大企業などの組織で残ってしまうおじさんです。NHKの中にもいるかもしれません。
どちらも小学生に見せる番組としては不適当ですが(;´∀`)