根強い「ひきこもり=恥」
8050問題や7040問題の80代や70代の親の世代は、特に「ひきこもり=恥」という感覚が強いでしょうね。
だから他人にそれを話しにくくて隠してしまうし、相談をする相手もおらず、社会や地域からの孤立へと繋がりかねません。
事件を起こすからというわけではなく、経済的な問題でもっと早く相談していれば、という事例は多くあるし、これからも増えるでしょう。
ひきこもりは根っからの内向的というわけではない
ひきこもりに対しては、ステレオタイプな見方がされがちで、いわゆる「根暗」といった内向的なイメージがついているのも一因かもしれません。
たしかに内向的な人が多いかもしれませんが、ある調査では「おとなしく目立たない」という人は約4割で、明るく活発だった人も少なくありません。
「ひきこもり=恥」という認識から脱却できない理由の一つには、「甘え」とか「怠けている」といった見られ方をすることもあるのでしょう。
相談すれば解決するわけではないが
この調査では、相談した人のうち解決したのは約4割という結果になっています。
相談する相手が専門家以外もいるので、低くなった可能性もありますが、やはり簡単に解決はできないものだと思います。
それでも相談してみる意味はあります。そのためには当事者から出てきてもらう必要がありますが、「ひきこもり=恥」と感じて隠そうと考えてしまうと出てきません。
相談するなら早い方がいいと思いますし、外に出て働けないという結論になるなら、それはそれで対応を考えられます。
とにかく「外に出て働かなければいけない」という固定観念も捨てていいと思いますね。