60代の4人に1人が貯金100万円未満
現役世代の貯金額アンケート結果で、「貯金少ない人がこんなにいる!」みたいなことを言う場合がありますが、20代じゃ少なくても当然なので年代別に出せよ、と思うことがよくあります。
老後資金という観点で言えば、退職金をアテにしている人(アテにできる人)は60歳未満で貯金額が少なめでも心配はないでしょう。リスクはありますが。
逆に60代以上の貯金額が多く見えるのは、退職金で一気に増える事情もあります。
今回の「60代のお金に関するアンケート結果」はおそらく(もらえる人は)退職金をもらった後であろう、60代の男女1,110人が回答しているので、リアルな老後資金事情が伺えます。
60代で貯金2000万円ない人はどうすれば?
アンケートでは27%の人が貯金100万円未満と答えている他、ほぼ半数の人が500万円未満という結果です。
「老後資金2000万円必要!」と言われている中で、半分の人たちは老後破綻するのでしょうか?
もちろんそれはノーです。「生活費の収益源」に対して、年金と並んで給与と答えている人が多いように、60代以降も働き続けるからです。
「老後資金2000万円必要」の元となったデータは「高齢無職世帯の収支」が貯金を取り崩しているという数字から導かれたもの。
高齢でも働いて収入がある世帯は除かれた数字であり、「65歳以降働きたくないなら老後資金2000万円必要」という意味です。
もちろんその数字も平均で出しているので、どれだけ必要かは世帯の支出次第、人それぞれです。
老後のんびりしたいなら貯金しておけ
「やっておけば良かったこと」という質問には、「貯蓄」が断トツの70%。貯金があったら老後もっと悠々自適に過ごせたのに…という考えになるのでしょうか。
かといって、若いうちに我慢しすぎたら「若い時にもっと遊んでおけばよかった」になりそうですけどね。
「みんなと同じなら安心」という日本人的な心理で言うなら、老後資金2000万円ない人の方が多いからあまり不安にならなくてもいい、となりますが。
65歳以降働くにしても、流石に貯金100万円未満では病気や怪我をした時が心配すぎるので、もう少し貯金は持っておくべきですね。