日本人の「○○離れ」
「若者の○○離れ」「日本人の○○離れ」と言った場合、離れてはいけないものや離れるはずがないもの(定番や伝統)から離れている印象を持ちます。
しかし、戦後の短い時期に普及・流行して少しの間定着したものまで含んでしまうとちょっと滑稽ですねぇ。
一時的なブームの商品なら「○○離れ」とは言わずに「○○ブーム終了」と言うだけのように、そこそこの期間続いた人気の凋落と思った方がいいでしょう。
ただし、嗜好や意識の変化としては興味深い数字になっていると思います。
食事や健康に対する意識の変化
記事中で示されたデータで、「30代男性の寿司離れ」「20代女性のラーメン離れ」はちょっと驚きますね。
「若者の○○離れ」の原因の一つには、使えるお金が少なくなったことが挙げられますが、2016年から2018年の変化ですからお金ではないでしょう。
調査対象に偏りが出てしまった可能性も考えられますが。
また、「自然食品(オーガニック、無添加食品など)をよく利用する」も、わずか2年で16.6% → 8.9%と下げていて、何があったのやら。
ブームで飛びついたものの、効果を感じられないとただ高いだけなので、飽きられたということかなぁ。
日本人の「超能力離れ」
「超能力を信じる」が1992年から2018年で大きく減っているのは、地上波で超能力番組を見ていた世代が歳を食ったのだから当然のこと。
夏になると心霊写真特集がお昼のワイドショーで組まれていたのもずっと昔の話だし、UFO特集もやらなくなりました。
コンプライアンス的に地上波でできなくなりましたし、今は画像・映像がデジタル化していくらでも超常現象映像が作れちゃうので、すぐに嘘だとバレるんですよね。
「あてのない旅離れ」は意外
意外だったのは、「あてのない旅離れ」(「予定を立てない旅をしてみたい」と答えた人の減少)です。
なぜなら、今はネットでホテルの検索・予約ができるし、公共交通機関の情報もとりやすいので、あてのない旅でも割と安心。
宿泊するホテルや移動手段をあらかじめガチガチに決めた旅行でなくてもなんとかなる、しやすい時代になったと思うんですけどねぇ。
これは20年間のスパンでの減少で、今は日帰りバスツアーなど安いツアーが増えてそちらに流れている環境の変化かもしれません。