台風直後の「社畜の参勤交代」
実際、それを予感させる「悲劇」が今回起きている。JR南武線では運転再開後、いつもより混雑した車内で排泄物が見つかり、それを踏んだ人が転倒、さらに悪臭から嘔吐する人まで現れるという地獄絵図が繰り広げられたのである。
最後に書かれてた地獄絵図エピソードがヤバすぎた…それを処理した鉄道会社の職員やその下請けの人達も大変だったことと思います。
電車の運行が開始されている以上は「出社できるはず」だから、出社ないのはおかしいという論理になってしまうのでしょうかねぇ。
路線によっては混雑するから、思った時間で動けるわけじゃないし。それでも出社しなければという人が集まるから混雑がひどくなるし。
「社畜の参勤交代」とはうまく言ったものです。
自分だけが休むのは避けたい「社畜のジレンマ」
皆が同じ状況なら安心して休んだり(自宅待機)、昼からゆっくり出社できるけど、自分だけが違うと目立ってしまうからそれは避けたい。
「社畜のジレンマ」と言っていい状況でしょうか。ぐぐったらこんな話が出てきました。
社長「君たちにチャンスをやろう。君たちが明日、全員休めば明日は月曜日ではない。休日だ。しかし一人でも出社したら明日は月曜日であり、出社していない者は厳罰に処する。なお、君たちは相談禁止だ。」 #社畜のジレンマ
— みなみ こい@スタンプ固定ツイ (@c_oi) September 9, 2012
奇しくも7年前の9月9日の投稿です。月曜という点でも同じですね。
戦前~戦中の思想から抜けきれていない
結局、戦前~戦中の思想、つまり精神論や根性論をベースにして同調圧力で皆が同じ方向を向いて連帯責任で突き進むのが良い、という意識がずっと残っているのでしょうか。
学校の先生の中には「二度と教え子を戦場に送らない」と言って反戦活動をする人も多いのですが、学校の体育祭では軍隊の行進のような入場行進をやっていて不思議な気持ちになりました(私が学生時代の話ですけど)。
そもそも学校こそが「精神論や根性論をベースにして協調性という名の同調圧力を学ぶ場」ですからねぇ。
そりゃ社畜が大量に生み出されるのもしょうがないです。工場で働く労働者を必要としていた高度経済成長期はそれが良かったのかもしれませんけど。
出社せずに働くリモートワークは対応策として有効に思えますが、精神論や根性論をベースにした社会では、「楽してる」「だらける」イメージで嫌われるのでしょう。
これを「病」と指摘する点は同意します。