「依存症ビジネス」の仕掛け
――人を行動嗜癖にするのに使われるテクニックには、どんなものがありますか。
たくさんありますが、主なテクニックはスロットマシーンをする経験に似たもので、予期しない褒美を与えることです。実は、ソーシャルメディアの「いいね!」もそれにあたります。ソーシャルメディアで1万人のフォロワーをつくろう、などと恣意的なゴールを導入することもそうです。
ある行動をした時、一定の結果(報酬)が確実に返ってくると人は飽きやすいものです。
飽きさせないためには、報酬が増えていく仕組みだったり、自分の成長が感じられる仕組みが必要です。RPGでは15分プレイすればそれが感じられるようにするとか。
そしてもう一つはランダムに報酬が与えられ、時に大きな報酬が与えられると依存しがちです。こっちはまさにギャンブルですね。
ブログも同じ構造
思いがけず「いいね!」がたくさんもらえたり、SNSでバズったりするのは、ギャンブルで当たりを出すのとよく似てます。
ブログでも予想外にPVが伸びたりすることは多いですし、いわゆるGoogle砲が当たるのはギャンブルだなぁと感じます。
まぁPVが伸びてるうちは楽しくて依存気味になりますが、伸び悩んだりバズることがなくなると飽きてきちゃうんですけどね。
人間関係の要素が加速させる
記事中には書かれていませんが、SNSやネトゲ・ソシャゲにおいて人間関係は依存させる大きな要素の一つです。
ネットの中だけでも人間関係が出来上がると毎日アクセスし、辞められなくなるものです。
そして競争の要素がさらに依存を加速させてしまうのが一番の要注意点ですね。
ビジネスを仕掛ける側は、フォロワー数や「いいね!」の数の可視化やランキングなどで巧みに競争を煽ります。
するとフォロワーや「いいね!」を提供するビジネスも出てくるわけです。
「依存症ビジネス」にはできるだけ踊らされないようにしながらSNSやブログ、ネットゲームを楽しんでいきたいものですけど、これだけネットにどっぷり浸かっていると無理かも…