ローマ教皇が語った日本社会
「社会的に孤立している人が決して少なくなく、いのちの意味が分からず、自分の存在の意味を見いだせず、社会からはみ出していると感じている。家庭、学校、共同体は、一人ひとりが支えを見いだし、また、他者を支える場であるべきなのに、利益と効率を追求する過剰な競争意識によって、ますます傷ついている。多くの人が、当惑し不安を感じている。過剰な要求や、平和と安定を奪う数々の不安によって打ちのめされている」
これらの言葉を、本当に日本滞在中に感じ取ったのだとしたら、あまりにも核心を突きすぎていて怖くなりますね。
いやまさにその通りすぎてねぇ。平均の数字で見れば十分良い社会だし、その平均の近辺にいると悪くない社会ではあるんですが。
そこからはみ出してしまい、社会的に孤立したらとても生きづらい社会になっているのは感じます。
さらに、ブラック部活やブラック企業、あるいは搾取される派遣や多重請負の構造によって疲弊している人たちの存在をよく理解した上での発言なんでしょうかね。
おそらく、元々容易していた原稿に、来日してから付け加えたのだと思いますが、それでもグサッとくる内容だと思いました。
社会的孤立は、決して政府が社会的な問題だとの認識してないわけではありませんが。
社会的孤立に陥りやすい高齢者の特徴
孤独はたばこや肥満以上に心身を蝕むリスクがあると言われますし、総務省は高齢者の社会的孤立と深く関係している問題として、「孤立死や高齢者による犯罪の増加、高齢者を対象とした悪質商法の蔓延」を挙げています。
総務省が出した高齢社会白書では「社会的孤立に陥りやすい高齢者の特徴」を「単身世帯、未婚者・離別者、暮らし向きが苦しい者、健康状態がよくない者」としています。
私は、単身で未婚で暮らし向きはあまり良くないのでかなり当てはまっています。これで健康状態が悪くなると本当にヤバいかな…
やはり健康だけでも維持しないといけませんね。