定年後に持ち家を売ったら
一生に一度の大きな買い物が、「持ち家リスク」とまで言われる時代になった。だが、はたしてそうだろうか。長年住んだ家を手放すことは、さまざまな面でより深刻な老後不安を生み出す原因になりうる。
持ち家を売ってマンションに引っ越したら、17年間暮らした場合の維持費が合計900万円という事例は、まるで持ち家の維持費がゼロ円のようですね。
持ち家の維持費もそれなりにかかるはずだし、持ち家の売却額とマンションの購入額からみて、固定資産税も持ち家の方が相当多いんじゃないかと。
月2万円の駐車場代などは、85歳まで乗る計算にしないほうがいいですし。
持ち家を売ることの選択ミスよりも、その後に住む住居にかかる費用を安く見積もり過ぎたらだめって話ですね。
持ち家に住み続けるリスク
一方、老後2人だけになったのに持ち家に住み続けるのも、色々とリスクや手間があります。
老朽化すると台風の風害に対して弱くなりますし、地震に対しても倒壊リスクが高まります。
また、足腰が弱くなってからも住みやすい家かどうかの問題もあります。
例えば、寝室が2階にあるような家は、終の住処には向きません。1階で完結した家の方がいいのです。
車がないと不便な住まいの場合も、歩いて買い物や通院できるような場所の方が老後の住まいとしては向いてますし。
リバースモーゲージにもリスクはある
それなりの評価額がある持ち家(土地)に住んでいて、まとまったお金が必要ならば、リバースモーゲージも選択肢の一つでしょう。
ただし、金利上昇などのリスクがありますから、最適解とも言い切れないですね。
リバースモーゲージで選択肢が増えたことは良いと思います。
持ち家のまま住み続けるのか、売って引っ越すのか、リバースモーゲージを活用するのか、その人の環境よって何が最適なのかは変わります。
次に住んだ場所でご近所トラブルなんてこともあり得るわけで、住み慣れた場所から引っ越すのはよーく考えた方がいいとは思います。