「キャッシュレス還元祭り」で搾取される人
そんな業界事情に振り回されるのが消費者だ。「現金で払うのはもったいない」という風潮に押され、キャッシュレスに邁進しているニッポンだが、中には「キャッシュレスの被搾取予備軍」になっている人もいるのではないだろうか。トクだと思って使っているつもりが、逆にむしり取られる側になってはいまいか。果たしてあなたがそうなっていないか、次の項目を読んでぜひ自問してみてほしい。
政府のキャッシュレス推進には、いくつか思惑があると思われます。
それが世界的潮流であり、外国人観光客にとっての利便性を上げる狙いがありますし、店舗側にとって売上額をごまかして脱税しやすい現金決済を減らしたいという思惑もあるでしょう。
あ、今回のキャッシュレス還元は「消費税率引上げに伴う需要平準化対策」がメインでしたっけ。
経済活性化という思惑もあるので、キャッシュレス還元祭りに踊らされてついつい浪費してくれる人は、政府にとっては思うツボ。
それを「搾取」というとちょっと人聞きが悪いかなーと思いましたが、リボ払い専用カードを作ってリボ払いに手を出してしまったら本当に搾取されてしまいかねませんね…
期間限定ポイントの罠には気をつけよう
キャッシュレス還元祭りに踊らされないためには、あくまで買うのは安い店、もしそこでキャッシュレス決済が使えるなら選択をする、が基本の行動になります。
決済は手段であり、目的にしてはいけません。
が、「期間限定ポイント」があると、これを消費しなければという気持ちになってしまいます。私にとってはこれが一番怖い罠です。
ポイント失効はお金を捨てる感覚に陥ってしまいますからねぇ…
ただ、数円分の期間限定ポイントのためにわざわざ出かけて買物するのもムダな話です。
さらに自分の財布からお金を足して買物をするのはさらにもったいない話。
たまたま出かけた時に、「期間限定ポイント+通常ポイント」で買えるならいいかなーというくらいです。
いやほんとに期間限定ポイントの罠には気をつけたいですね。
還元率に惹かれてマイナンバーカード作る人続出?
マイナポイントでマイナンバーカードに興味を持った人が多くいるようですが、「セキュリティが不安」と言ってマイナンバーカードを敬遠してた人の不安とは、その多くは漠然とした不安だったのではないかと。
実際、作るだけならセキュリティリスクは低いんですよね。持ち歩いていろんなところで使っているとリスクが高くなるだけで。
還元率がいいと興味を持つ人が20代で7割もいるのは、はやり漠然とした不安だった人が多かったのかな。
ただ、マイナポイントの還元を受けるために紐付けするにはさらなるハードルもあるので、全員が還元を受けるまでいかないでしょうけど。
マイナポイントの還元は、チャージタイプなら2万円チャージした時点で5000ポイントが付与されるだけ。
買物するたびに「ポイント還元の店を探そう」「ポイント還元するためにもっと買物しよう」とはならないので、搾取される心配はしなくていいかな?