平成の節約セオリーは時代遅れ?
しかし、これはあくまで夫婦+子どもという世帯ベースの話。日本各地で非婚化が進み、増えつつある単身者の場合は、家計の姿がまるで異なる。筆者はこの1年、独身者の家計について話を聞く機会に恵まれた。そして、上記のような見直し術が、まるで役に立たないことを痛感している。そこに見えているのは、まったく別の生活風景だからだ。
時代によって節約セオリーが変わるというよりは、夫婦と子どもがいる世帯に向いた節約術と、単身者の節約術は変わるというお話ですね。
厚生労働省がずっとモデル世帯として出してきた「夫婦と子ども2人の世帯(妻は専業主婦)」が時代遅れなのと同じです。
今や単身世帯が一番多いのですから、家族向けの節約術、単身者向けの節約術、それぞれ提示した方がいいでしょう。
令和の時代には、より単身者向けの節約術が求められているということですね。
自炊も格安SIMも誰にでもできるわけではない
自炊はうまくやれば確かに節約できますが、初期コストがかかるので続けなければかえって高コストになります。
格安SIMにして通信費を節約するにも、それなりにITをリテラシーが必要です。
「つながりコスト」や「寂しさ支出」への支出はほどほどにとは思いますが、単身者に自炊にすべきとは、個々人の事情があるので言いにくいですね。
節約のために現金がいいのか、キャッスレスでポイント還元を受けたほうがいいのかも人それぞれですし。
今の若い人たちはメリハリつけている
デフレが長く続いた平成の間に、今の若い人たちは周りに合わせて色んなものに手を出して支出することは減り、自分の好きなものに集中して支出するようになっているように思います。
つまりメリハリつけるようになっていて、皆がやっているか自分もやるというのはしなくなってきた。
それが「若者の○○離れ」という形になっているのでしょう。
その「好きなもの」への支出を我慢する節約は苦痛なのでやらない方がいいですしねぇ。
「満足度の高い使い道を優先すべき」という結論には納得。今の若い人たちはやってると思うし、やってない人には勧めるべきかな。
「とにかく投資に回して資産を増やして1日でも早く早期リタイアする(FIREムーブメント)」が自分にとって優先度が高い人もいていいし、それは人それぞれ。
人生、自己満足できればいいのですから。