定年後に「自宅を売った」人たちの末路
定年後は持ち家を売って、新しい生活を始める。そんな決断をする人が増えている。しかし新たな住まいで、10年、20年後も幸せな暮らしを送れるだろうか。そこには落とし穴がある。
環境を変えるのは様々なリスクがある、という記事です。
資産評価額が高い都会の無駄に広い持ち家を売ればまとまったお金が手に入るので、土地代が安い田舎の家を買って移住したり、老後を過ごすのにちょうどいい広さのマンションに引っ越すことができます。
しかし、実際にやってみると「思てたんとちゃう…」になるかもしれないわけですね。
今までの友人のいる地域を離れ、人間関係を一から構築するのは、必ずしもうまくいく保証はありませんし。
マンション住まいはひきこもりになりやすい?
古い一戸建てはそれなりに修繕費がかかるし、子どもが独立したら無駄に広いので、コンパクトな広さのマンションに引っ越すのは一つの選択肢です。
しかし一戸建てより近所付き合いが少ないことが多いし、近所に友人がいないと出不精になりかねません。
うちのおかんの同級生は、現役時代から同じマンションに暮らしているのにほとんど外に出なくなったと聞いています。
年齢が年齢だけに、アクティブに付き合う友人が減ればそうなるのでしょうか。
持ち家が老後住みにくかったら?
持ち家の一戸建てが住みやすく、大きな修繕も必要なく、近所に友人が多い場合にはそのまま住み続けた方がいいでしょう。
ただ、今住みやすい家が、老後までずっと住みやすいとは限りません。「終の住処」に向く家と向かない家があります。
老後、足腰が弱ってくると階段の上り下りができなくなり、かつ危険になるので、「1階で生活が完結すること」が求められます。
1階だけで生活が完結できない一戸建てなら売却して、コンパクトで住みやすい家に引っ越すのもよいと思います。
と言っても、住み慣れた家に居続ける方が楽なんですよねぇ。近くのスーパーが潰れて買物難民にでもなったらまた別ですけど。
生活を変えるのはリスクが付きものなので、慎重に。