できれば早くリタイアしたいが…
回答者のうち、パートやアルバイトを除いた有職者に、「将来、何歳まで働こうと思っているか」を聞いています。
20代で一番多いのは、「50歳~60歳」でした。
20代では、一般的な定年である「60歳」を待たずに、50代にリタイアを目指す人が多いことが分かります。
しかし、30代と40代では「60歳~65歳」が一番多く、60歳を過ぎても働きたいという人が多くなります。
20代のうちは「できれば元気なうちにリタイアして悠々自適な生活を…」と考えても、結婚して子どもができたらそうも言ってられない現実を直視せざるを得ないといったところでしょうか?
子どもが大学を卒業するまで、家のローンの支払いが終わるまで、と考えればしょうがないでしょうね。
実は早期リタイア思考は多い?
「将来、何歳まで働く必要があると思うか」という質問になると、さらに年齢が上がっているのは、現実を考えた時のことだと思います。
ただ、「将来、何歳まで働こうと思っているか」で「50歳以下」と答えたのは20代では23.4%もいます。
「将来、何歳まで働く必要があると思うか」でも20代の16.3%が「50歳以下」と答えています。
今は共働きをしているけど、子どもが独立するなどした将来は仕事を辞めて専業主婦になる意志を持っている女性が入っているのかもしれませんが、早期リタイア思考を持っている人は結構な数がいるのかも。
リタイアするまでに貯蓄がいくらあれば安心できるか?
「仕事をリタイアする年齢までに、貯金がいくらあれば安心できるか」という質問では、30代と40代は「1千万円~2千万円」が一番多い結果です。
20代は「500万円~1千万円」が一番多いし、「老後資金2千万円必要!」と騒がれた割には、低いように思えますね。
もしかすると退職金を除いた貯金の額で考えていて、退職金と合わせれば2千万円を超えるから安心できると感じているのかも。
「老後資金2千万円」は夫婦での話で、独身ならばそこまで必要ないので、一生独身を覚悟している人ならおかしくありませんけど。
私は50代ですけど、60歳時点で「1千万円~2千万円」と思っていたので、実は中央値に近い人間だったのかな。独身だからですけどね。