ドコモのコールセンターで感染クラスター発生
最初に感染が確認された社員は、発熱後も出勤していた日があったということで、保健所が濃厚接触者を調査している。
発熱後も出勤したことで、職場を感染クラスターにしてしまった…と。
新型コロナウイルス(COVID-19)は、無症状でも他人にうつしてしまう可能性があると言われていますが、熱があっても出勤してるとなるとねぇ…
「熱があっても休めない」日本
でも「熱があっても休めない」事情は、日本ではあたり前のようにあります。
人手不足・シフトの都合で中々休めない職場はその一つ。会社側が休ませてくれないということです。
もう一つは、派遣・時給型の非正規で休みにくい場合。休むとその分賃金が減って生活が圧迫されますから。
有給休暇を取ればいいじゃないか、と思うかもしれませんが、有給休暇が付与されるのは勤続6ヶ月から。
派遣で細切れになったり、派遣会社を変えるとリセットされて有給ゼロからのスタートになります。
ちょうど3月なので、有給付与直前だった可能性もありますね。
有給があっても、理由をつけて自由に取らせてくれない会社もまだまだ多いです。
人手不足の現場が心配
熱が出ても休めないのは、人手不足の現場です。
その一つに挙げられるのが介護の現場ですが、熱が出たからと言って休んでいたらシフトが回せなくなります。
じゃ熱が出ながら勤務して、もしもその中に新型コロナウイルスに感染者がいたら、要介護の高齢者に拡がってしまいます。
医療崩壊よりも、局所的な介護崩壊が先に起こりそうな気がしてなりません。
解熱剤飲んで働くのはやめよう
「風邪でも絶対に休めないあなたへ」などというCMのせいで、解熱剤入りの総合感冒薬を飲んで働くのが当たり前のような風潮があります。
ただ、新型コロナウイルスでは解熱剤のイブプロフェンは飲まないほうがいいという話も出ています。
小児用の解熱剤に使われるアセトアミノフェンなら副作用が少なく、最もリスクが低いと思います。
そもそも解熱剤は全般的に飲まない方がいいものだと思うんですがねぇ。記事に追記されてるように、インフルエンザでもイブプロフェン飲まない方がいいですし。
とりあえず解熱剤入りの総合感冒薬飲めばいい、という風潮はなくなった方がいいですね。
非正規の有給休暇付与ルール変更を
新型コロナウイルスかもしれない症状が出た時に、すぐに休みを取れるような環境にしないと、感染クラスターを生みます。
しかし今の有給休暇付与ルールは、無期で長期・終身で雇用される人向けに作られたもので、非正規には使いにくいものです。
よく正規と非正規の給与格差の問題が取りざたされますが、給与以外の待遇の格差も気になります。しかも国の制度から来るものですからねぇ。
まぁ有給休暇に関しては、正社員でも取りにくい会社があるので、制度よりも社会の風潮・環境の問題が根深いですけど。