失業率と自殺者の相関
新型コロナ感染拡大を抑えるため、外出自粛や営業自粛となっていますが、それによって収入が減るだけでなく倒産や解雇で失業する人も出てきています。
失業率が上がると自殺者が増えるのはよく知られている通りですから、新型コロナで死者が減っても自殺者が増えてしまうというジレンマに陥ります。
感染者数が減り実効再生産数が1未満になれば、段階的に自粛の範囲を小さくしていくと思いますが、慎重にやらないとまた一気に感染が広がりそうです。
今のところ致死率は高くないので、「インフルエンザと同じように共存していくべき」という声もありますが、今の段階でインフルエンザと同等に考えるのは危険だと思います。
その理由は、感染者の2割が重症化することと、後遺症が残る心配があることです。
症状のない感染者も多いので正確な数字はよくわかってなく、これから統計が出てくれば変わるかもしれませんが。
景気後退は死者を減少させる?
その一方で、他の要素で見れば景気後退はむしろ死者数は減るという指摘もあるようです。
交通事故死の減少による直接的な減少の他、大気汚染が減ることで健康になる効果もあると。
2020年3月の交通事故数は前年比-17.6%の大幅減になっていました。4月はもっと減っていることでしょう
自粛の副作用としては、学校でのいじめがなくなったことで、いじめを苦にして自殺者が減るとか、学校の体育・部活動で怪我・死者の減少、レジャーの事故での死者減少なども考えられます。
まぁ結論としては、単純な死者数の比較で論じるのは危険すぎるということです。
テレワークの効果は大きい?
交通事故や大気汚染で考えるならば、テレワークの推進・テレビ会議の増加で交通量が減る効果は大きいかもしれません。
「とにかく訪問して顔を見せる」という形の営業をやめれば、営業車による移動が減って、交通事故や大気汚染が減るでしょう。
さらには、長時間通勤がなくなることで疲労が減り、睡眠時間も確保されると健康へのプラス効果もありますし。
運動不足になるマイナスもありますけどね…
新型コロナの感染者数が減ったら、徐々に元の生活・営業に戻していくことになりますが、もうテレワークについてはこのまま突き進んでいいんじゃないかと。
東京のオフィス街で働く人向けに営業しているお店は売上が戻らなくて困るので、反発も出るかな?