ワンルームで在宅勤務は「独居房」か?
外出自粛要請の中でテレワークでの在宅勤務を続けている会社員たちは多い。在宅勤務に移行した結果、夫婦喧嘩や育児との両立の難しさなど、トラブルや苦労の声はよく聞こえてくる。こうした「問題」は、夫婦・子育て世帯ばかりがフォーカスされがちだが、ワンルーム住まいの単身者たちも苦労の日々を過ごしている。
私が住んでいるアパートはワンルームではありませんが、それなりの期間を自宅で仕事してきた身としては、そう感じる人もいるんだーとしか思いません。
私がオンオフをあまり切り替えずにダラダラ働く人間だからでしょうけどね。これは職種にもよりますし、会社の管理の仕方にもよります。
カメラで監視されたり、PCの前から離席する時にはステータスで表示しないといけないとか、細かく監視・管理されているとまさに「独居房」と感じるかもしれません。
テレワークになっても刑務所の方がマシ?
ちなみに、刑務所内での労働する場所が別にあるので、雑居房・独居房はあくまで飯を食べたり寝たりする労働以外の自由時間を過ごす場所です。
つまり、ワンルームでの在宅勤務を「独居房」に例えるのは失礼かもしれません。
あらためて昔からネットで有名な刑務所とサラリーマンの比較表を見てみましょう。
刑務所 | さらりいまん | |
労働時間 | 8時間厳守 | 大体10時間以上 |
始業時間 | 7時50分 | 8時30分~9時 |
終業時間 | 16時30分 | 21時~24時 |
通勤手段 | 徒歩数分 | 満員電車1時間 |
昼食 | 食う | 食えない日がある |
夕食 | 食う | 食えない日がある |
夕食後 | テレビや読書など自由 | 仕事 |
残業 | 全くない | ない日がない |
残業代 | 残業がないから無い | 残業あっても無い場合がある |
休憩 | 午前午後それぞれ15分 | 上司次第 |
土日祝 | 確実に休み | 出勤する日もある |
年数 | 刑罰に応じる | 自動的に40年 |
テレワークで満員電車がなくなる分は改善しますが、狭いワンルームで働くのは労働環境としては低下しますね。
やっぱり娑婆で働くより、刑務所の方が環境がいいのかも!?
心地よい住環境を求めて郊外に?
残業が多い職場で働いている人は、「どうせ帰って寝るだけ」と割り切って、狭いけど通勤時間が短い場所に部屋を借りている人はいます。
テレワーク化によって「住環境=労働環境」へと変化したことで、よい住環境を求める意識の変化が起きそうです。
地方への転職を考える人も増えているのもその一つでしょうか。
ただ、テレワークと言っても週に1~2度は出勤しないといけない会社が多いと思うので、ギリギリ通勤できるくらいの郊外への移住が現実的ではないかと。
そもそも、都会のど真ん中にオフィスを構える必要があるのか、企業が考えるかもしれませんね。
人が密の方が効率的で良かった時代から、人が疎の方が良い時代へと、・パラダイムシフトが起きそうです。コロナ終息までの一時的なものになるかもしれませんが。