若者の現在と10年後の未来
若者(20~34歳の未婚者)の消費行動の調査から、今後の消費行動の傾向を分析したレポートですが…
いやまって、調査したの2020年の3月ですよね。緊急事態宣言が出て本格的に外出自粛となったのは4月、5月のことです。
今調査しなおしたら、もっと違う結果になっているんじゃないかと思いますね。
緊急事態宣言化の自粛生活でさらに消費意識が変わった人が多いでしょうから、今後の消費行動、10年後の消費行動を読むのは難しいです。
そのまま「所有より利用」「モノよりコト」で進むのか?
新型コロナがまん延する前は、「所有より利用」「モノよりコト」と言われてきました。
それがアフターコロナもそのまま進むような分析がされていますが、一部はイエスで一部はノーだと思います。
「モノよりコト」のコト消費では、旅行・ライブなどはしばらく行けなくなりました。
完全に終息した後も、旅行などは交通機関の費用が高くなり、気軽に行けなくなるかもしれません。
コト消費ができなくなった分、モノ消費に揺り戻す可能性があると以前にも書いています。
一方、動画配信サービスなどのサブスクリプションサービスは外出自粛の中で一気に広がり、今後も定着しそうです。
しかし、カーシェアリングなどのモノのシェアにとって、他の人とシェアすることへの抵抗が増してマイナスだったのでは?
フリマなどで買ったり・売ったりしながらも一旦は自分が所有するのはまだしも、短い時間で他人とシェアすることを嫌がる人もいるためです。
ただし、他人と外で会う機会が減ることで、見栄を張るための消費(買うにしても借りるにしても)自体が減るのかもしれません。
デジタル化が進むのは間違いない
アフターコロナは「消費のデジタル化が加速」という分析に関しては同意です。というか消費に限らず、社会の中でデジタル化を進めるべきところが山程あります。
人と人の交流もデジタル化・遠隔化が増えると思います。
オンライン飲み会(オン飲み)はリアル飲み会の代わりにはならないという意見もあると思います。ええ、全く同じものではありませんから、完全なリアル飲み会の代わりと考えるのはやめたほうがいいです。
でも、オン飲みにはオン飲みのメリットもあります。例えば普段は家庭の事情で参加できない人が、オン飲みなら参加できるとか。
友人同士なら、距離が離れた場所に住んでてたまにしか会えない人も参加できていいですよね。
一方「会社帰りに一杯ひっかける」を習慣にしていた人が、テレワークになって必要なかったことに気付いたり。
リアル飲み会の需要はゼロにはならないけど、確実に減るので居酒屋などお酒を提供する飲食店は今後も厳しいと思います。
減った需要の一部をオン飲みが埋めるのでしょうね。