アフターコロナに「勝者」はいない
ブレマー氏はグローバル社会を率いるリーダー不在の世界を「Gゼロ」と名付け、そのリスクに警鐘を鳴らしてきた。果たして、パンデミックの後は世界はどうなるのか。
アフターコロナは現在の先進国(G7もしくはG8)のリーダーシップが失われ、さらに台頭すると思われていた中国もリーダーにはなれない、と。
グローバルなサプライチェーンに関わる企業で経済が回っていた国は影響が大きいし、観光で経済が回っていた国も影響が大きい。
日本はその両方に影響が出ていますねぇ。
その中で仕事も学校も日常もオンライン化が進むことで今後も伸びが期待できそうなのは、GAFAを始めとするIT系・AI系の企業です。
だからアメリカは他国よりは比較的プラス(マイナスが少ない)という見方もできそうですが…
「ニュー・ニューディール」はベーシックインカムか?
新型コロナによって一気に浮き彫りになった格差問題への対応として、「ニュー・ニューディール」という言葉を使っています。
かつての世界恐慌の克服するために行った「ニューディール」のような政策が必要なのは間違いありません。
ただし、あの当時のような公共事業を今やるのは合っていません。今なら誰でもITを使えるようにIT教育やIT投資をするとかですね。
それはGAFAやMicrosoftなどのIT企業にとってプラスですから、やはりアメリカは強いのではないかと。
下手に仕事を作り出して給料という形でお金を配るよりも、ただ金を配った方がプラスと見るなら、ベーシックインカムになります。
深刻で根深い問題を解決するチャンス
新型コロナ危機で起きるパラダイムシフトで、社会が大きく変わるチャンスだと思っています。
日本では遅れに遅れた社会のIT化を進める大チャンスですから。
しかし、記事では「この新型コロナ危機は、深刻で根深い問題を解決するには、まだインパクトは弱すぎた」とまで言っていますねぇ。
危機感が大きいほど大変革はしやすいものですが、それは痛みも伴うのでどうなるのやら…