日本人が患う「管理されたい病」
先日NHKの世論調査で、新型コロナなどの感染症の拡大を防ぐため、「政府や自治体が外出を禁止したり、休業を強制したりできるようにする法律の改正が必要だ」と考えている人が、62%もいることがわかった。
ちなみに、「必要ではない」と答えた人は27%ということなので、ダブルスコア以上で、「お上にたてつく不届きものはお仕置きすべき」と考える人が多いということだ。
どの国でもそういうタイプの人はいるものだと思いますが、日本はそういう人が多いという印象はあります。
また、海外ではロックダウン反対デモが起きたり、お上に対して物申す姿勢を持った人が多い印象もあります。
日本の場合は、デモというものが身近でなかったり、嫌悪感を持っている人が多いせいかもしれませんけど。
権利よりも義務が重要と考える人
「権利を主張するなら、義務を果たしてからだ」という言い方をする人も少なからず見られすし、今回の新型コロナの給付金についてもやはりありました。
「納税の義務を果たしてないんだから…」的なコメントに辟易…
— 香西かつ介(共産党のジャイアン) (@kouzai2007) 2020年6月22日
納税とは収入に応じて納めるもの。そして社会保障や行政サービスは納税の対価ではない
だいたい路上生活の皆さんは消費税を納めている。高額納税者も少額も関係なく「一律10万」のはずだ https://t.co/ypEQykEqzc
権利を主張するよりも義務を果たす方が重要、と考える人は、やはり「お上が大事」な人かもしれませんね。
これもまた日本人に多いように感じています。いや他国の人のことはあまり知らないのですけど。
権利は権利、義務は義務と分けて考えたいものです。
無職は社会全体に迷惑?
無職もまた「勤労の義務」を果たしていない、と糾弾されてもおかしくはありません。
いや実際にそういう言い方をする人もいますし、私はブログのコメントで「2000万円じゃ足りないだろ。お金がなくなったら生活保護か?」などと言われたこともありますし。
でもそういう人は「管理されたい病」なのかと思うと、そりゃ相容れるわけもないですね。
ちなみに、「勤労の義務」が憲法に入った経緯は、資本家が不労所得だけで働かないことに対する牽制だったそうです。
「勤労の義務」は個人に対して声高に言うべきものではないですね。それより「勤労の権利」をもっと主張すべきだと思います。
私は管理される側にも、管理する側にもいたくなく、適当に権利を主張しつつ自由に生きていきたいです。