『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで「経済的自由」を得ようと思った
FXとかで自己破産をする方から聞き取りをしていると,高確率で「『金持ち父さん貧乏父さん』を読み,経済的自由を得ようと思ったのです」みたいなことを言う。この本,エロ本やAVより規制していいんじゃないかと思うくらいに影響力大きいわな・・・。
— たかしRX (@yst64) 2020年7月1日
「経済的自由」という甘い言葉に弱いのは…しょうがないかなぁ。人間、「不労所得」という言葉にも弱いものですよね。
英語で言うと「Financial Freedom」なので、厳密に言うと「財政的自由」もしくは「金銭的自由」なんですが、「経済的自由」だとスマートでいやらしくない感じがするのも大きいかな。
「経済的自由」を得る素晴らしさを説いていた副業雑誌『BIG tomorrow』(2017年12月休刊)も、広告スポンサーはFX業者が多かったです。
紹介されている人は副業で成功した人が目立ちますが、誰でも真似できるものではありません。
でも株やFXなら自分でも…と流れる人がいるのでしょうね。
流石に『金持ち父さん貧乏父さん』からいきなりFXを始める人はいないと思いますが、いろいろな道筋を通って初期投資が少なくてできる投資へと行き着くのかな。
金持ち父さんの『キャッシュフロー』ゲームはマルチの勧誘が
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が考案した、金持ち父さんの『キャッシュフロー』ゲームは、みんなが集まってやるゲーム会が各地で開かれています。
どれくらいの割合かは定かではありませんが、その中にはマルチ商法などの勧誘があるそうです。
『キャッシュフロー』ゲームで「経済的自由」について学んだところに、「経済的自由」「不労所得」が得られるよ、と勧誘するのはタイミングがバッチリ。
『金持ち父さん貧乏父さん』に罪はない
『金持ち父さん貧乏父さん』や『キャッシュフロー』ゲームに罪はありません。ただ、誤解をする人はいるし、悪用する人もいるということ。
FXで大成功した人はほんの一握りに過ぎません。失敗したら経済的自由どころか、もっと不自由な生活が待っています。
書籍ですから規制するべきものではありませんが、タバコの注意書きのようにリスクについて書いた方がいいかもしれません。