「金銭目的」で働く高齢者は健康を悪化しやすい
報告書では、「金銭目的」のグループの健康が悪化しやすい理由として、『より多くの収入を得るために、長時間・危険・重労働などによる身体的および精神的負担が大きいため』としています。
より多くの収入が得られる働き方の一つとしてよく知られているのが日勤・夜勤を繰り返すシフトワークですが、寿命に影響があることがわかっています。
もちろん長時間勤務で睡眠時間が減るのも健康を害しやすいのは言うまでもありません。
そもそも高齢者は「転倒」や「腰痛」の労災事故のリスクが高いので、重労働でなくても気をつけねばなりませんし。
厚生労働省も呼びかけていますが、企業側の対応が必要でもある話です。
「生きがいを感じられるような仕事を選ぶように」と言われても…
ただ、生きがいを感じられるような仕事を選ぶようにしましょう、と言われても、そんなのが転がっているわけではありません。
生きがいを感じられる仕事が見つかるまでは無職でいいや、と言えるくらいの貯金や年金があればそれにこしたことはありませんが、働かき続けなければいけない現実があるのでしょう。
逆に言うと、生きがいだけで働いている人は、嫌なことあったらすぐに辞めればいいわけです。
誰しもができるわけじゃないのに、それが出来るのが当たり前であるかような結論はどうかと。
高齢者に限った話じゃない
日々の生活費のためだけに働き続けざるを得ない人が、健康に悪いのは何も高齢者に限った話ではないと思います。
若いうちは多少の無理が効いてしまうので気が付かなくても、高齢者ではすぐに表れてしまうのでしょう。
せめて賃金的に「やりがい」のある仕事であれば、少しはマシだと思いますけどね。