山田ルイ53世の「つまらない暮らし方」
そこでお話を伺ったのは、お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さん。日頃から「前向きでいないと!」「素敵に暮らさないと!」といった“過剰な提案”に疑問を呈し、「ぼーっと無意味に過ごしてもいいのではないか」と語る山田さんに、今回は“無意味な時間を過ごすこと”をテーマにお話を伺いました。
髭男爵・山田ルイ53世は相変わらず肩の力が抜けていていいですね。
世の中には何かをやってないと不安になる人もいるからしょうがないのでしょうけど、それが窮屈に感じる人もいる。
後者の側の意見を述べる人はいた方がいいですし。
何もしないでのんびりダラダラ過ごそうよ
「こんな時だから“こそ”、何もしないでのんびりダラダラ過ごそうよ」
というのは、普段働きすぎている人には必要なことではないかと。
「ぼーっとする」時間が脳にとって必要なことは知られていますし、何もせず休んでみると得られる効能を知るチャンスかもしれませんね。
こんな時だからこそ、今まで出来なかったことに挑戦するいい機会と考えるのなら、何もしないでのんびりダラダラ過ごすことに挑戦するのも悪くないかと。
「つまらなく暮らす」でいいじゃない
リスクを恐れて投資をせずコツコツと貯金に励む行為は、「お金のストレスフリー」にはほど遠く、「貯金バカ」だという記事がありました。
投資で「お金のストレスフリー」を実現すれば、キラキラした生活が待っているよ、という商材を売る人によくある主張ですけどね。
人によっては投資にストレスを感じるのだから、一般化しすぎるのは危険です。
そういう人から見れば「つまらない暮らし」をしているとしても、別にいいじゃないとしか思いません。
それがその人にとってストレスがなく、ささやかな楽しみを見つけられていれば、ですけれど。
今後も外出をしにくい・したいと思わない期間が続くと思いますが、「つまらない暮らし」をしてみれば、案外自分に合っているかもしれません。
老後のお金が潤沢にない人は、どうしても日常は「つまらない暮らし」になるので、その予行演習にもなりますしね。