貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

『「山奥ニート」やってます。』

 「山奥ニート」やってます。

book.asahi.com

生活の場は廃校になった小学校を改装した「共生舎」。生活費として月に1万8000円を納める決まりがありますが、明文化されたルールはありません。メンバーは、ときどき梅の収穫など地域の人たちの仕事を手伝うことで、収入を得ています。そんな「山奥ニート」たちは今、どのような毎日を送っているのでしょうか? 

石井あらた氏が山奥ニートの成り立ちや日常を綴った『「山奥ニート」やってます。』は、8月にAmazonがポイント50%還元をやっていたので買ったままになっていたのを、この連休に読みました。

内容はこの記事のインタビューの内容を詳しく書いていることが中心になります。

良いことばかり書いているわけではなく、月々18000円の共同生活費を滞納したため出ていってもらったケースや、トラブルから出ていってもらったケースも書かれています。

共生舎を作ったきっかけ

山奥ニート」についてはテレビ出演などのメディアや、石井あらた氏のブログなどでかいつまんで知っていましたが、立ち上げのいきさつについて興味があり本を購入しました。

メディアに出てくる現在の共生舎(元小学校の分校)に最初から住んでいるわけではなく、またNPO法人共生舎を立ち上げ、ニートを住まわせようと考えた方は、石井あらた氏たち2人が住み始めてすぐに亡くなってるんですね。

住んでいたところを退去しなくてはいけなくなり、現在の共生舎に引っ越すことになって今まで続いているのは、運も手伝ったのがよくわかります。

2人から始めて、ネットで呼びかけて15人まで増えて今も続いているのは、石井あらた氏の性格や雰囲気によるところも大きいと思いました。

別の場所で別の人が同じことをしても、うまくいくかはわかりません。

働くことより人間関係が嫌

山奥ニート」の人たちは、月18000円の生活費や健康保険料のため、なんらかの仕事をしている人がほとんど。

だから正確にはニートではありません。みんなで力を合わせて対応することもあるし、全く働かない人、フルタイムはともかく短時間でも働くことが嫌ってる人はいない。

働くことより職場での人間関係が嫌」という人が多いのではないか、という見方が当たっていると思います。

山奥ニート」での人間関係がしっくりこないと思った人は長く居着かないようですし、「すべての悩みは対人関係の悩みである」になるんですかね。

だからこそ単にニートを集めればうまくいくとは思えません。地域で受け入れられる保証もありません。

でも可能性はありますし、今後も一つのロールモデルとして続いて欲しいと思います。

かつて共生舎で暮らしていた人には「働けなくなったら帰る場所」になっているみたいですしね。

「山奥ニート」やってます。