「#ワークマン女子」に感じた強烈な違和感
急成長するワークマンが、女性をターゲットにした新規店「#ワークマン女子」を、横浜市の商業施設にオープンさせた。元トラックドライバーのライター、橋本愛喜氏は「『職人の味方』はどこに向かっているのか。長年の愛用者だった身として違和感しかない」という——。
利用者がSNSなどで「#ワークマン女子」というのを、周りや企業側がどうこう言う必要はないと思います。
しかし、ワークマン自体が「#ワークマン女子」という名前のお店を出すのは違和感ありますねぇ。女性向けアイテムのみのお店でもないわけだし。
SNSでの流行に乗っかりたい気持ちはわかるけど、ちょっと安易すぎる印象です。
広告代理店にのせられた?
「○○女子」などというレッテルは広告代理店と大手メディアが使いたがる言葉で、企業がそれにのせられてしまった感があります。
ハッシュタグつけてSNSに投稿してもらえることを期待しての店名でしょうけど、チラシでは「#ワークマン女子with男子」の店名も使うというあたりは流石にねぇ…
「ワークマン」というキーワードも外して、ジェンダーに関係ない新しいブランドを立ち上げるタイミングだったと思いますね。
かつてのユニクロを思い出す
今のユニクロは女性の比率が高くなりましたが、かつてはそうではなく、ただの安くて他にはない商品もあるお店という感じでした。
まだユニクロが無名だった1980年代の終わりごろ、実家の近くに店舗があったため、私は時々利用していました。
当時からちょっと変わったTシャツが安く売ってたりして、よく買っていたものです。当時は男性向け(もしくは男女兼用)の商品の比率が多かったと記憶しています。
1994年ごろのCMなんて、おしゃれ要素が一切なかったり…
店舗を増やしていく中で、女性向けの商品を増やして女性客を取り込んで、フリースのブーム(1998年)で一気に広がって、女性客が多いおしゃれなブランドになっていきました。
今のワークマンもユニクロのように変わっていく過程にあるのでしょうね。安くて機能的な商品が揃っているので、まだまだ伸びる余地は大きいし。
作業服や作業用品を扱わない店の名前を「#ワークマン女子」のままで行くのか、また名前を変えるのかはわかりませんが…