リモート疲れは限界レベル
終わりの見えないウィズコロナ時代が到来し、程度の差こそあれ、社会人や学生の在宅ワーク・スタディは定着しつつある。だが、ここにきて“リモート疲れ”が限界に達している人も多いという。その根本的な要因はどこにあるのか。同志社大学政策学部教授の太田肇氏がレポートする。
今回の新型コロナで、タイミング的に一番大変なのは新入学生や新入社員でいきなりリモートになった人ですね。
右も左も分からない状況でどう立ち回ればいいのかわからないし、直接会って友達を作る機会がないから相談もしにくい。
日本人にありがちな「周りに合わせて同じことをしてれば安心」なタイプの人にとって、周りが何をしているのかが見えにくい状況はとても不安でしょう。
特に大学は周りの人から受ける刺激こそが重要な場であると思いますし、難易度の高い大学ほどその刺激が大きいものです。
リモート対応をしてこなかったツケ
うまくやっているところは、これまでもリモート対応を進めてきた職場であり、逆に言うとリモート対応をしてこなかったツケが回ってきたのかな。
リモートワークで「仕事中ずっと監視されている」と感じる(あるいは実際にそういうツールを使って管理されている)のも、仕事の進め方や評価の仕方をリモート対応してこなかったからですし。
押印廃止して、紙でのやりとりを減らすのも重要ですが、PCの前に座っているかを監視するようでは意味がありません。
家に帰りたくなくて残業していた人たちはどうなった?
記事では自宅と職場・学校以外に「第3の居場所」を作っておくことを推奨していますが、これは新型コロナ流行以前から必要なことだったと思います。
「家に帰りたくない」人が、会社に残って残業をすると、結果として生産性を押し下げる一因にもなりますし。
「家に帰りたくない」帰宅恐怖症の人たちが、リモートワークなったら病むのはしょうがないですよねぇ…
そういう人たちには「第3の居場所」が本当に必要です。それこそネットの中に居場所を作ってもいいと思いますが。