「独身貴族」なんて夢のまた夢
「独身貴族」はもう古い言葉の扱いで、あまり使われなくなってるとは思いますが…
「独身貴族」という言葉自体は、一説によると1977年頃から使われだしたとか。
1977年発刊の『ヤング強奪の商法―独身貴族の金脈を堀れ』という本が見つかるので、少なくとも1977年時点であった言葉なのは間違いありません。
昭和50年代前半である1977年なんて、「結婚して子ども作って一人前」と言われ、まだまだ独身が蔑まれていた時代です。
その時点で「独身貴族」と呼べるくらいに稼いで、優雅で余裕のある生活ができていた人なんて少数だったと思います。少しずつ増えはじめていた時代かもしれませんが。
でも独身の悪いイメージが改善されて、1980年代から独身が増えていった要因の一つになった可能性はありますね。
独身=貴族ではない
「独身貴族」という言葉が広がるにつれ、独身者に対して「独身貴族いいですねー」みたいな社交辞令も増えたかもしれません。
確かに、時間とお金は自分の自由に使えるという点では羨ましく感じるのでしょう。そこだけを見れば。
ただ、記事にあるように年収が低いから結婚したくてもできない人もいるわけで、「独身=貴族」の扱いはおかしいですね。
自ら独身を選び、かつ余裕を持って生活をしているような人ならわかりますが。
実家暮らしならお金の自由度は上がりますけど、時間的自由度は下がりますし、家族の介護をしている人は貴族どこじゃないですよね。
私は今や「独身平民」ですらない
私は自ら独身を選んで生きていますが、「独身貴族」という認識はなかったですね。せいぜい「独身平民」だと思っていました。
それも働いていた間の話であって、今や「独身平民」ですらないです。「独身無職」の身ですしね。
まぁもとより「独身貴族」を目指していたわけじゃないからいいんですけど。