定年後6割が再就職できない「老後大格差」
人生100年時代といわれる昨今、定年退職後も働き続けたいという気運が高まっている。しかし、どれだけ優秀な人材だとしても年齢がネックになり、再就職が叶わないケースが6割近くあるという。一体どういうことなのだろうか。
2013年4月の「改正高年齢者雇用安定法」で希望者は65歳まで働き続けることが可能になりましたが、これが全企業に適用されるのは5年後の2025年から。
現状は60歳で定年退職、その後に希望通りの再就職できない人が多いということのようです。
年金がもらえるまでの「収入の空白期間」となりますから、これは一種の「セミリタイア期間」と言えますかね。
60代前半の「セミリタイア期間」をどう過ごしてる?
世間の60歳で定年を迎えた人のうち、フルタイムでの再就職をしなかった人は、年金を貰い始める65歳までをどのように過ごしているのかは興味があります。
たくさんもらった退職金やそれまで築いてきた資産で、働かずにのんびり過ごしている人もいるでしょう。
シニア向けのアルバイトなどで週のうち何日か働いて、最低限の生活費分は稼いでいる人もいるはず。
まぁ60歳で辞めたとしても、1年目は失業手当がもらえるので、5年間のうち1年くらいはなんとか過ごせると思いますけど。
収入が多かった現役時代のままの生活を、老後も続けたら「老後破産」へ一直線になります。
しかし雇用延長や再就職などでは収入が大きく減るわけで、老後の安定した年金生活に向けてのよい助走期間にもなりえます。
リッチ老後か残酷老後か…二択?
2025年までは企業の対応はまちまちだし、仮に雇用延長としても年収が大幅に減らす企業も多いです。
もちろん個人の能力によって大きく変わりますから、60歳から年金を貰い始めるまでの期間の収入で、65歳以降の老後格差は出るでしょうねぇ。
とは言え本当の「リッチ老後」を送りたいなら、60歳以降の再就職だけでなく、それまでにしっかり資産を築いておかねばならないでしょう。
一方で、60歳(定年)から年金を貰い始めるまでの間に、老後に向けた生活のシフトをできるかが「残酷老後」を避ける鍵になるはず。
そもそもリッチ老後か残酷老後かの二択ではありませんし、スキルがあって働くつもりをしていても、体を壊して働けなくなるリスクも覚悟しておかないと。