「直接会う意味、本当にありますか?」
テレワークなど働く場所・働き方などを研究する関西大学社会学部の松下慶太教授は、「コロナ禍で、移動に関する価値観や人々の行動パターン(働き方)に大きな変化があった」と指摘。「移動については、時計の針がコロナ禍ですごく進んだ印象がある。今後、消える職業も出てくるだろう」と話す。
コロナ禍で出勤にしろ出張にしろ営業活動にしろ、ビジネスでの移動は大きく減りましたし、今後も進んだ針は大きく戻ることはないでしょう。
個人のプライベートの移動はビジネスほどは減らないと思いますけどね。
「直接会う意味」は、あるでしょう。そりゃぁね。特別な時にはやっぱり直接会った方がいい。
でも、「直接会う意味」がないケースでも、直接会う方が良い、「わざわざあなたのために足を運びました」と労力をかけたことを「誠意」のように見せつける(押し付ける)ことに意味があるとは思えません。
「履歴書は手書きでなければならない」のようなもので、必要のない行為に労力をかけるのを見直すいいチャンスだと思います。
年末は「とりあえずご挨拶」が増える時期
売り込む側(営業)にとっては、「とりあえずご挨拶」はほとんどが意味なくても、10に1つ、いや100に1つにでもチャンスがあるかもしれないと思ってやるのでしょう。
その「とりあえずご挨拶」が増えるのが年末で、カレンダー持って挨拶回りする営業が増える時期です。
ただ、「とりあえずご挨拶」を受ける側にとっては、わざわざそれに時間を割くのがもったいないものです。
相手の時間を奪っていることに配慮すれば、本当は辞めるべき行為なんですが、そこは身勝手なんですよね。
本当にお客様のことを考えているのかアヤシイものです。それを望む人(会社)にだけ行けばいいのに。
パラダイムシフトが一気に進む
人の移動が減ることで交通インフラの業界は大きな影響を受けますし、人が集まる場所が変わることで不動産にも影響が出るでしょう。
交通業界への影響はあまりにも急激すぎるので手当が必要だと思いますが、パラダイムシフトは避けられません。
でも、宅配では置き配が当たり前になったように、必要があれば意外とすんなり受け入れられるものです。
この変化をラッキーと思っている人、アンラッキーと思っている人、どちらもいるでしょうけどね。