高校生がなりたい職業の5位は「一般事務」
高校生のなりたい職業ランキングで、1位が「地方公務員」、4位が「国家公務員」で、5位「一般事務」と、相変わらずの安定志向という感じは否めません。
新型コロナの感染拡大で雇用が不安定になっているのを見れば、なおさら安定志向になるのも必然でしょうか。
2位の看護師、3位の保育士は女性の比率が高いと考えると、公務員と一般事務と答えたのは男性が多いのかもしれません。
公務員の仕事は多岐に渡るが…
地方公務員・国家公務員の仕事の中には「一般事務」と同様に経理や書類に関わる仕事も多くありますが、現場での実務もあれば住民対応もあり、多岐に渡ります。
国や地域、住民の役に立っている感覚は部署によって大きく変わるとは思いますが、単なる安定ではなく、働くことでの社会への貢献を感じやすい仕事の一つと言えます。
でも「一般事務」となると、私のイメージは「デスクワークで比較的時給は高い」です。
営業など顧客対応のある仕事のような対人ストレスがなくて比較的時給が高いので、選びたくなる気持ちは私もわかります。
でも、私はすぐに飽きてしまいそうです。
一般事務の将来性はあるのか?
記事中では、一般事務の将来性に対して「ニーズは安定」としています。これにはちょっと、いやかなりの違和感を感じざるを得ません。
FAXを含む紙の文書・伝票が多い現場では、人の手で処理をするためにニーズはあるでしょうけど、それが続くとは考えにくいです。
コロナ禍でテレワークが進められて紙の文書や紙の文書への押印がボトルネックになっていることがわかり、政府もそれを変革しようと後押ししているわけで。
紙の文書、特に手書きの場合は人間の目でチェックしたり、それを保管したりと手間が多いのですが、最初から電子データなら機械的な処理、つまりRPAやAIによる処理がしやすい。
私には「一般事務のニーズ」は減っていくとしか思えないんです。大手銀行が大幅採用減するのも広い意味で事務職のニーズが減っている事例だと思います。
日本において生産性向上を進める上で、一般事務はかなりやりがいがある領域だと思いますからねぇ。