流通の値下げラッシュが始まっている
流通業界もついにデフレ状態に入ったか――。堅調だったスーパーの売上高も鈍化し、コンビニ業界の売上高も低迷状態が続いている。堅調だったドラッグストアも一部のチェーンで月次売上高が軟調になってきた。消費者は先行きの不透明感から財布のひもが固くなっており流通は値下げラッシュ。来年は本格的なデフレに移行するのか。その先は流通業界の再編に向かうのか。
生鮮食料品(主に野菜)が安くなった印象が強くて、それ以外の商品が値下げされている印象はまだありません。
統計局の消費者物価指数によると、2020年8月からデフレ基調になっていて、10月はさらにデフレが進んでいるようです。
新型コロナの影響で収入が減った人が多いので当然の結果と言えますが。
マスクや除菌グッズなど、一時的に需要が増して価格が高騰した商品の価格も落ち着いて、あとは下がるばかりといったところでしょうか。
ただし今年の9月・10月は特別な事情がある
ただ、前年同月比で見ると9月・10月は特別な事情があるので注意してみなければなりません。
2019年の9月は消費税増税前の駆け込み需要があり、10月はその反動で売上が落ち込んでいました。
9月の既存店売上高では、非食品が10.5%のマイナス。それでもトータルで1.0%増なので健闘していると思います。
10月の既存店売上は戻していますし、9ヶ月連続プラスですしね。
需要はどこまで戻るのか?
新型コロナが終息してまた元のように需要が戻るかというと、それはないでしょうし、戻るにしても時間がかかるでしょう。
スーパーは内食需要がしばらく堅調でいいでしょうけど、それ以外の業態、特に百貨店やアパレルなどは厳しい状況が続きそう。
私にとってデフレは、貯金額が目減りしない(むしろ増えるとも言える)ので有り難いことではありますが、社会全体で考えると良いことではありません。
日銀の金融緩和はまだまだ続くのだけは確定かな?
来年はどうなるのやら…