元国税職員が語る「税務署の“標的”になる人」
今年も「確定申告」シーズンがやってくる。この経費は認められるのか、もしかしたら税務調査の対象になるかもしれない。そんな不安を抱く人もいるだろう。税金のプロである元国税職員に本当のところを聞いた。
私は税務調査の対象になったことがないので、もはや税務調査は都市伝説とすら思うくらいです。
まぁそれは一重に収入が少ないせいなんですけどね…
収入から経費を引いた事業所得で言えば、「税務署から目を付けられやすい例」の「生活できないような低い水準」だった年は、セミリタイアしてからだけでなく、フリーランスになってから何度かありました。
でもそれは収入自体が少なく、経費を過大に取っていたわけではないので(むしろかなり控え目)、目を付けられることはないんですけどね。
事業に関係する消費の領収書さえあれば、全て経費として認められるという認識で、事業収入に対して経費の割合が過大になっていたら目を付けられると思います。
税務署は「エア副業」に目を光らせるかも
「税務署から目を付けられやすい例」に挙げられている中で、今後増えそうなのが「エア副業」です。
政府が副業を推奨し始めたこともあって、副業をする人が増えていく中で、節税のために「エア副業」をする人も増えるでしょうから。
給与の黒字と副業の赤字を相殺して税金を減らす・無税にするやり方は昔から知られていることですし。
ただし、税務調査が1回スルーされたからといって、毎年スルーしてくれる保証はありません。
たまたまスルーされただけなのか、しばらく泳がせておいてもいいと思われただけなのかわかりませんから。
税務署としては、遡って税金を取り返してもいいわけですからねぇ。
本気で副業をやった上で赤字になったのなら堂々としていればいいと思いますが、赤字にして税金を減らすために副業をするのであれば、税務調査を受ける覚悟を持っておいた方がいいでしょう。