人生100年時代を生きるおひとりさまを応援
菅首相が新型コロナウイルス禍で増える「孤独問題」を担当する大臣に田村憲久厚労相を“任命”。自殺者の増加など、おひとりさまの孤独対策は喫緊の課題だ。民間でも、おひとりさま向けのサービスは増えているが、実際どんなものがあるのか。
日本で資産を持っているのは高齢者で、テレビを観ているのも高齢者なので、テレビCMも高齢者向けの商品が多くなりがち。
高齢者をターゲットにした信託銀行のCMもその一つです。
経営環境が厳しくなっている銀行にとって、ある程度のお金を持ったおひとりさまをターゲットにしたサービスは拡大させたい分野なのかもしれません。
生涯未婚のおひとりさまだけではなく、死別・離別しておひとりさまになった中高年もターゲットになりますから。
「SMS安否確認」は魅力
記事で紹介されている三井住友信託銀行の「おひとりさま信託」をチェックしましたが、料金は30年で30万円を超えるので高いと感じますが、いくつか魅力的なサービスを提供していると感じました。
一つは「デジタル遺品の消去」です。私にとっては、死後に覗かれたくないものが詰まっていますからこれはありがたい。
もう一つは「SMSによる安否確認」サービスがあること。頻度も選べるようで、これがあれば孤独死して腐敗するまで見つけられないという最悪の事態はさけられそうです。
この「おひとりさま信託」は全てを網羅していますが、人によって必要なサービスが違うと思うので、欲しいサービスを選択できてそれによって料金が変わると使いやすくなりそう。
各銀行で競って欲しいけど…
このようなおひとりさま向けの信託サービスは、生涯未婚率が高くなる今後は市場が拡がっていくと思います。
各銀行がサービスを競い合って、自分にあったサービスが出てくればいいと思います。銀行なら金融庁の監視下に置かれる安心感もありますし。
一方で、銀行の経営環境の悪化を考えると、銀行の方が自分より先に無くなる心配はあります。
信託銀行は比較的安定的で、仮に危なくなっても合併などで救済はされるとは思いますが、サービスが改悪される可能性はあるわけで。
10年、20年に渡る長期サービスの契約は悩ましいですねぇ…