貴重アイテムを使えない「エリクサー症候群」
エリクサーというアイテムがある。『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する、使用者のHPとMPを全回復してくれる、まさに究極のアイテムだ。上位互換として、全員を全回復するラストエリクサーなんてのも存在する。
このエリクサーのような貴重な消費アイテムを、ゲーム中で使うことができないって人は案外多い。そうした人たちがいつからか「エリクサー症候群」と呼ばれている。
私は『ファイナルファンタジー』シリーズをプレイしたことがないので、エリクサーはわからないのですが、『ポケモン』シリーズでは貴重なアイテムを取っておいてそのままクリアまで使わないままだったのでよくわかります。
「今使ったら後で困るかもしない」「本当に必要になった時のために取っておこう」と考えて、温存してしまうタイプの人間です。
「エリクサー症候群」という言葉は今回始めて耳にしましたが、その言わんとするところはよくわかります。
「通帳見てニヤニヤするのと同じ」
「エリクサー症候群」について「通帳見てニヤニヤするのと同じ」とか「死ぬときも多くの現金を残す」と喩えられると、それもまたよくわかります。
ゲームと同様に、生活でも可能な限り貯金を使わないで済ませようと考えがち。
セミリタイア生活の今は、不安を感じながらも多少を貯金を取り崩していますが、セミリタイア直前は、使わないで済ませることばかり考えていましたから。
いい意味で言うと「もったいない精神」ですけどね。
「エリクサー症候群」の人はセミリタイア向き?
とにかく温存しがちな「エリクサー症候群」は、セミリタイア向きの性格と言えるかもしれません。
ただし、セミリタイアしてからも老後になっても温存ばかりで、気がついたら貯金をたくさん持ったまま人生の最期を迎えていた、なんてことになるかもしれません。
それが幸せかどうかは人それぞれ感じ方が違うと思います。
遺産を遺す子どもがいればもったいなくは感じないでしょうけど、私のように独身だともったいないと感じるかも。