政府が「選択的週休3日制」導入を検討
「公務員の」とは言ってないので、公務員を含めて各企業にも「選択的週休3日制」を積極的に導入するよう働きかけていくという意味でしょう。
一部の職場で週休3日制を導入している企業はありますから、それに倣っていくつかの方法を提示していくのはいいとして、公務員などはどうするのやら。
というのも、週休3日制にする代わりに1日の労働時間を10時間にして週40時間労働は維持することで給与水準を維持するパターンも多いので。
元々当直制で労働時間が10時間を超えていたり、逆に窓口対応の8時間に仕事が凝縮している職場では導入しにくいかと。
1日8時間・週4日の週32時間労働でその分の給与を減らすパターンも導入するなら、ワークシェアリングへの第一歩となるかもしれません。
現実は週休2日制もまだまだ
しかし、現実を見れば週休2日制すら導入されていない企業も多いです。
労働基準法の第35条で「毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。」と決まっているだけですし、4週間で4日以上の休日を与えればOKというルールなので、3週間休みなく働かせ続けてもいいわけです。
また、終業時刻から次の始業時刻の間に一定時間の休息を設定する「勤務間インターバル制度」は2019年4月にやっと努力義務化したばかり。
ちなみに、週休2日制の始まりは1965年で、広まったのは1980年代、官公庁への導入は1992年とのことで、同じスケジュール感でやると10年単位でかかるかも?
選択制だからとりあえず制度は作ってはみたものの、選ぶ人がほとんどいないなんてことになったり…
「選択的週休3日制」より先に、週休2日制や勤務間インターバル制度をもっと推し進めるべきではないのかなぁ。
週休3日で「1日休養、2日副業」になるか?
結局のところ「選択的週休3日制」がうまくいくかは、企業や職場の体制・雰囲気次第だと思います。
でもうまく使える人の中には、松下幸之助が唱えた「1日休養、1日教養」のように、「1日休養、2日副業」といった使い方をする人も出てくるでしょう。
逆に給料が減ってもいいので「3日休養」でダウンシフトしたいという人も出てきそう。
個人的には「フルタイム(週40時間以上)働かないと正社員ではない」という固定観念は崩れた方がいいと思っています。