「いつの間に後進国になったか」
コロナ禍で思うのは、いつの間に日本は「後進国」に転落したのかという点である。肝心のワクチンは米独英や中ロのような開発国にはなれず、インドのような生産拠点でもない。ワクチン接種率は世界で100番目だ。
「ワクチン後進国」に甘んじるのは、企業も政府も目先の利益を追う安易なイノベーション(革新)に傾斜し、人間の尊厳を守る本源的なインベンション(発明)をおろそかにしたからではないか。
コロナ禍で、ワクチン接種の遅れやIT化の遅れが目立って、日本が先進国の中で色々と遅れている現実が見えてきたのは事実でしょう。
その原因は、目先の利益を追って「安易なイノベーション(革新)」に傾斜したどこか、派遣や外国人実習生などの制度で人件費を安く抑えることばかりに注力した結果だと思いますけどね。
「インベンション(発明)」どころか、「イノベーション(革新)」もあまり進められなかったということです。
元から「先進国」じゃなかった分野も
記事で挙げられている「ジェンダー」や「人権」という分野では、元から先進国じゃなかっただけですね。
「人権」は命に関わるような酷い状況は少ないですが、学校教育や労働環境を含めればかなり劣悪な状況はたくさん見られます。
入管法改正案に至っては、国連から「国際法違反」と指摘される事態となっていますし。
環境とIT分野は先進国と思っていた人は多い?
一方、「IT」と「環境」は世界の最先端というイメージはあったし、今もあるでしょう。
「環境」は実際に遅れているわけではないし、様々な技術もありますが、世界の動きが早すぎて遅れていってる感じ?
IT分野は、ハードを開発する技術はあるけど、利用する側、特に行政での利用での問題がコロナ禍で見えましたねぇ。
その一端は、2007年の「年金記録問題」で見えていました。政権交代の一因と言われるほどでしたしね。
2008年はiPhone 3Gが発売されてガラケーからスマホへとへ以降していきましたから、この頃から海外勢に食われていったと感じています。
IT分野は制度改革が必要だし、それだけではなく意識改革も必要です。行政、特に教育現場で意識改革の必要性を感じさせる事例も…
「後進国」かどうかは別にして、「衰退」は覚悟しなければならない中で、行政はITを積極的かつ効率的に使わないといけません。
その道程が険しいと感じるのがつらいところですけど…