外資に買われる割安な日本の不動産
日本のビルが次々と外資に買われている。この流れにリスクはないのか。金融アナリストの高橋克英氏は「陰謀論や嫌悪感には根拠がない。日本企業がうまく活用できないのならば、外資に手を入れてもらったほうがいい。ニセコの復活はその象徴例だ」という――。
成長し、一定程度のインフレが続く海外の国々に対して、デフレもしくはディスインフレで相対的に安くなっている日本の不動産が買われていることに懸念の声がある、と。
でもバブル期にはロックフェラー・センタービルを三菱地所が買収して反感を買ったこともありますし、文句は言えませんよねぇ。
入れるべきなのは、外国人労働者よりも外国人経営者
記事では、買ってもらえるだけマシで、外国人投資家によってよりよい経営が行われた方がいいという主旨です。
外資が入れば必ず成功するとは言いませんが、日本人・日本の投資家がうまくいかなくて手放すのであれば、外国人投資家に任せてもいいでしょう。
ジリ貧になっている日本企業に入れるべきなのは、低賃金で働かせるための外国人労働者ではなく、成長を促せる外国人経営者だと思いますし。
大きな賭けになるので踏み切るのは難しいわけですが。
「安いニッポン」を直視しよう
コロナ禍の前、インバウンドが増えていた一つの理由は、「日本ではモノ・サービスが安い」でした。
ずっと物価が上がらなかったので、相対的に安くなってしまったんですよねぇ。
この先の日本では、「海外企業に安い賃金で雇われるしかなくなる」と言うけれど、もしかしたら海外企業の方がいい経営をしてくれるかもしれない。
本当に恐れるべきは、海外企業・海外投資家がロクに入ってこなくなることではないかと。
お家騒動が続く東芝など、このままズルズルと沈んでいきそうですし。
まぁ私にとっては物価が上がらない方が資産の目減りが少なくていいんですけどね。