中小企業経営の実態調査
このアンケートで見えた主な傾向は、多くの中小企業の経営者にとっては「『コロナのせい』はもう通用しなくなってきている」という、厳しめの表現をせざるを得ない実態であった。
ただし、これにはネガティブ要素だけではない「二面性」もあり、この1年内で経営者の手腕によって、経営状況の明暗が分かれてしまったということも同時に見えてきた。
コロナ禍で飲食店や宿泊・レジャー施設、イベント・旅行関係は大変だと思いますが、それ以外は逆に伸びている業種もあります。
上記のような厳しい事業を直接やっていなくても、下請けだったり物品を納品している中小企業は厳しい環境にあると思います。
そうでない中小企業は、経営者の手腕次第で明暗が分かれているということでしょうか。
「コロナで経営が苦しい」の正体
メディアではどうしても経営が苦しいところを取材して伝えるし、その中で「うちはうまくいってます」なんて言うと、世間から顰蹙を買いかねないと。
実際は生活スタイルの変化で、スーパーの売上高は食料品を中心に増えて5年ぶりの増です。
白物家電の国内出荷額は過去最高で、家電量販店の売上も伸びていますし、メーカーの下請けにも恩恵が及んでいるでしょう。
もちろん、ゲームやネットサービスはコロナ禍の中で伸びている業界です。
「コロナのおかげ」とは言えない
まぁ流石に、人が死んでいる中で「コロナのおかげで~」などと言えるわけなく、メディアでも取り上げにくいのはしょうがないですね。
スーパーや家電量販店は、これは一時的なものでコロナ禍が過ぎ去れば元に戻るだろうと、慎重になっているかもしれません。
でも、スーパーや家電量販店の中でも伸びている会社と伸び悩んでいる会社があり、明暗を分けているのは経営者の手腕なのかも。
苦しいホテル業界でも、アパホテルの代表は「ピンチをチャンスに変える」とばかりに経営に行き詰まった他のホテルの買収して、攻めていました。
耐震強度不足の時も、結果として高値売却ができてプラスになったという強運の持ち主だから攻められるんでしょうねぇ。
コロナ禍が過ぎ去った後、経営者の手腕が結果として見えてくるだと思います。