浪費を防ぐには、必要なものをその都度買うべき?
無駄遣いを減らすにはどうすればいいのか。ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんは「浪費を防ぐには、必要なものをその都度買うのがいちばん。タイムセールや送料無料といった甘い言葉に惑わされてはいけない」という――。
節約において「まとめ買いはダメ派」の方(FP)ですね。
確かに、まとめ買いをして家にストックがあるとついつい飲んだり食べたりしちゃう人にとっては、まとめ買いをやめるのは効果的な処方箋になるでしょう。
ただし「本当にお金を貯められる人」ならば、計画的にまとめ買いをして、計画的に消費していくだけのこと。
まとめ買いをやめるのは、お金を貯められないで悩んでいる人へのアドバイスの一つだと思うわけです。
買物回数が増えることで無駄遣いが増えないか?
「必要なものをその都度買う」を実践すると、必然的に買物回数が増えていきます。
まとめ買いストックがあるとついつい飲み食いするような人が、「必要なものだけ買う」ができるのか疑問が残ります。
少しくらい多めに買っても「今日・明日で食べられるかなー」と、目の前の商品に惹かれてついで買いしてしまうのが浪費のありがちなパターンです。
それを「必要なものだけ買えばいい」と一刀両断するのであれば、まとめ買いしたものだって「計画的に飲み食いすればいい」話なんで。
缶ビール類や缶チューハイを飲みすぎる人ならば、冷蔵庫にその日飲む分だけ冷やせば必要以上に飲まないで済みますし。
「スーパーで余計なものを買わないように心がける」だけで簡単にそれが実践できれば苦労しないでしょう。
ついで買いをしがちな人にとっては、(計画的な)まとめ買いによって「買物に行く回数を減らす」が効果的な節約になるわけです。
もちろん、その後には計画的な消費が重要ですけれど。
メリット・デメリットがあるので、自分に合っている方を選ぶのが正解
結局、まとめ買いにも都度買いにもメリット・デメリットがあります。
まとめ買いには計画的な行動が求められますから、仕事などで行動の予定が立てにくい人には不向きです。
都度買いはもちろん割高になるのが最大のデメリット。買物回数が増えることで時間の無駄もありますねぇ。
本当の「コスパを考える」とは、自分にとってトータルで効率のいい方を選ぶことであって、目先の安さに飛びつくことではありません。
まとめ買いでも都度買いでも、自分に合っていて節約になる方を選べばいいと思います。