楽天グループの格付けが「投資不適格」に
米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは26日、楽天グループの長期会社格付けを「トリプルBマイナス」から、一般的には投資不適格とみなされる「ダブルBプラス」に1段階引き下げたと発表した。携帯電話事業での巨額投資で、財務体質の悪化が見込まれることを考慮した。中期的な見通しは格下げの恐れがある「ネガティブ(弱含み)」とした。
楽天グループの格下げの理由は、携帯電話事業(楽天モバイル)の巨額投資。
まぁ格付け会社でなくても、心配になるくらいに突っ込んでますし、1GB以下は無料というプランで。無料期間が終わったユーザーの大量解約を逃れている状態ですしね。
基地局の増設はまだまだ時間もお金もかかるでしょうし、利益を出せるくらいお金を払ってまで使ってくれるユーザーを一定数以上獲得できるかも未知数。
楽天株の「スーパーセール」か!
この格下げを受けて楽天グループの株価が下落していて、ネット上では楽天が度々行っている「スーパーセール」にかけて、「楽天株のスーパーセール」と言われています。
長期会社格付けの格下げなので、まだまだ下がる可能性もあり、本当のセールはこれからかもしれません。
今後の楽天モバイルの動向次第ですね。単なる獲得契約者数だけでなく、1GB超を使ってちゃんと料金を払ってくるユーザーを増やさないといけませんから。
楽天モバイルがこの先生きのこるには
楽天モバイルが苦しい理由は、大手キャリアがネット契約限定の20GBで格安になるプランを出したこと。
さらにはソフトバンク系のLINEMOが3GBで990円まで打ち出してきたことも挙げられます。
この環境の中で、楽天モバイルを軌道に乗せるのは大変でしょうねぇ…
かつてのイー・モバイルやウィルコムのように大手キャリアに吸収合併されるかもしれません。
第4のキャリアとしてしっかり立ち上がって、競争を促したい総務省はそれをヨシとはしないでしょうけど…
個人的には、楽天モバイルへの投資がかさんで楽天ポイントが改悪されないことを祈ります。